初の大阪開催!第4回 ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」の世界 in 梅田レポート

初の大阪開催!第4回 ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」の世界 in 梅田レポート

子供から大人まで楽しめるアニメ「忍たま乱太郎」の世界をミュージカル化した「ミュージカル『忍たま乱太郎』」(通称“忍ミュ”)。その魅力やとっておきのウラ話を忍ミュの演出家とキャストが熱く語り、歌う「ミュージカルで表現する『忍たま乱太郎』の世界」(略して「忍ミュ講座」)が大阪・NHKカルチャー梅田教室(オンライン配信あり)で開催されました。

竹本敏彰さん(脚本・作詞・演出)に加え、10月に再演を控えた第14弾キャスト・前内孝文さん(流石王子役・間諜)と久下恭平さん(鉢屋三郎役・忍術学園五年ろ組)が登壇。初の大阪開催となった忍ミュ講座の模様をレポートします。

目次

忍ミュ講座、初の関西開催!

「忍ミュ講座」大阪初上陸とあって、大勢の忍ミュファンで埋め尽くされた梅田教室。演出の竹本さん、第14弾キャスト・前内さん、久下さんが登場するや、まるで舞台が開演したかのような熱い拍手が送られました。

進行を務める竹本さんが関西開催にちなみ、ともに兵庫出身の前内さん、久下さんをゲストに呼んだことを説明。前内さんは尼崎市、久下さんは明石市出身。久下さんは明石市を明かすのは初めてと告白。これまで言うタイミングを逃していたそうです。

 

「忍ミュ」へ久々に帰還した二人の心境は

2024年はアニメーション「忍たま乱太郎」より「五年生対六年生」を原案にした「ミュージカル『忍たま乱太郎』第14弾 五年生!対六年生!~お宝を探し出せ!!~」を5月に上演、10月に再演。

前内さんは第4弾再演以来、約11年ぶりの参加。西園寺光雲役の椎名鯛造さんとともに久々に戻ってきた印象を「お客様があたたかい!こんなにも当時と変わらず、ただいまって言える場所があるなんて。みなさんがつないできたものがあるんだな」としみじみ。

久下さんは「五年生、六年生、レジェンドもいて幸せ。稽古を見ているのもやるのも楽しかった」と第10弾再演ぶりに帰ってきた現場のムードを語りました。「忍ミュを支えてくれた二人が戻ってきてくれて何が起こるんだろうとワクワクしていた」と竹本さん。第14弾公演前に人と会って話した時の印象も話しました。

 

忍ミュ講座史上最多数を記録!忍ミュ第14弾深掘り&振り返り

今回も忍ミュ講座の恒例となっている受講生から事前に寄せられた質問をもとにした深掘り&振り返り。忍ミュ講座史上最多数を記録したという事前質問で一番多かったのは「題材やテーマ」についてのもの。アニメ「五年生対六年生」を原案にした理由、ミュージカル化するまでの経緯を竹本さんが丁寧に説明しました。

「忍たま乱太郎アニメ30周年を機に着想し、アニメで人気のストーリーをベースにした」「それぞれの得意武器を使って、ドクタケ相手ではなく五年生と六年生がガチ対決するアニメが面白かった」「五年生と六年生キャストが運よく全員揃った」などさまざまな要素が奇跡的に重なったことで実現。原作者の尼子騒兵衛先生にも相談しながら、アニメの話をもとに壮大な物語に仕上げていく過程についても。

 

高速着替えや衣装合わせのウラ話


久下恭平さん(鉢屋三郎役・忍術学園五年ろ組)と前内孝文さん(流石王子役・間諜)

「着替える機会が多かった流石王子。大変ではなかった?」の質問からドタバタだった舞台袖での着替えウラ話を前内さんが披露。「五年生が四年生の制服を着ているのがアツかった」とのコメントから久下さんの四年生の衣装を着てみての印象や衣装合わせのエピソードが。「舞台裏はパニックだろうな…ごめんね~と思いながら書いた。でも絶対面白くなるからと」と竹本さんはキャストの負担に胸を痛めつつ、面白さを追求したことを明かしました。

「五年生の新曲のイントロにホテイズム(布袋寅泰)を感じました」との感想から、実際に会場で流して確認も。また「流石王子と西園寺光雲の名前の由来」「王子と光雲はなぜあそこまで慕われるのか」「今後い組ろ組の四人にそっくりな先輩も登場したりするのか?」など忍ミュ愛あふれる質問に回答するうち、あっという間に時間が過ぎ…。

10月の再演に向けて忍ミュを楽しむためのアドバイスも。自身の経験からキャストの表情を確認するためのオペラグラス持参を竹本さんがおすすめ。前内さんは初回はオペラグラスをあえて使わずに全体を見て楽しみ、2度目からはオペラグラスでじっくり鑑賞しての全通を提案していました。

 

竹本さんも参戦!? 忍ミュの名場面を熱演熱唱

忍ミュ講座恒例のキャストと受講生がミュージカルナンバーを歌うコーナー。第14弾から流石王子と西園寺光雲が歌う「海を渡ろう!」と猪名寺乱太郎・摂津のきり丸・福富しんべヱの1年生が主に歌う「星に願おう」を竹本さんがピックアップ。「一緒に」というフレーズが入っている共通点があることで選曲、それぞれの曲の制作秘話や込めた想いも披露しました。

1曲目「海を渡ろう!」で先輩にあたる光雲のパートを担当する久下さんはド緊張。そんな久下さんの肩にそっと手を置き、まっすぐな目で「光雲」と前内さんがささやくと大いにどよめく会場。「…劇場っぽかったね」とすでに王子モードに入った前内さん。

竹本さんが「どうせだからセリフ入れてやりません?」とさらに久下さんを追い込み、ここでしかみられない流石王子と久下さんによる西園寺光雲の一幕が開演。これまでの忍ミュ講座の中でもかなりセリフ多めな演出に受講生たちは歌うことを忘れて魅入ってしまい…。

2曲目は「星に願おう」。前内さんが一人二役・きり丸と土井半助(一洸)、久下さんがしんべヱを担当。普段は演じない下級生や先生役を二人が熱演。先ほどとは異なった声色や雰囲気を瞬時に醸し出して会場を魅了しました。

なんと乱太郎パートを竹本さんが歌う今までになかったサプライズも。受講生たちもキャストたちと一緒に熱唱して大盛り上がり。竹本さんの希望で「海を渡ろう!」を再度みんなで歌うことに。席から立ち上がっての大合唱、大団円で幕を閉じました。

 

オンライン受講生も入手可能!貴重な忍ミュ講座資料(台本・楽譜・音源)を配布

毎回忍ミュ講座で大好評の資料配布。忍ミュのお芝居への理解を深めてもらうために共有しています。竹本さんが台本の見方や音源の種類、稽古の進め方などを講義の中で説明。またキャストたちと同じ楽譜や音源を入手、実際に歌うことでさらに舞台をディープに楽しむことができます。

【配布資料】

  • 「ミュージカル忍たま乱太郎 第14弾」の「ミュージカル忍たま乱太郎 第14弾」の台本(第192123場 全14ページ)
  • 14弾「海を渡ろう!」の音源(歌入り・メロオケ・カラオケ)および譜面
  • 14弾「星に願おう」の音源(歌入り・メロオケ・カラオケ)および譜面

 

忍ミュ講座を終えて

久下恭平さん 

本当に楽しかったですし、忍ミュが愛されているんだなとも改めて思いました。より一層忍ミュをちゃんとつないでいかなきゃいけないなと腹をくくれたというか。もともとくくっていたんですけど(笑)。僕も再演を楽しみにしていますのでご期待ください。

前内孝文さん

講座が面白くて楽しくて一瞬で時間が過ぎていく感じがしました。会場の皆さんの声をたくさん出してくれてうれしかったです。再演の時に竹本先生からどんな役でオファーが来るのか。王子なのか、1年生なのか。でも僕はいつか〇〇役で(ここはピーでお願いします・笑)

※久下くんがいいことを言っていたので、僕はこんな感じのコメントにさせていただきました。

竹本敏彰さん

久下くん、前内くんと一緒にお芝居のことを深堀りして話せたことは、講義の内容としても非常に有意義な時間だったと思います。いつものように皆さんと一緒に歌って盛り上がれましたし、また続けていきたいですね。

 

講座参加者の声

大盛況で幕を閉じた第4回忍ミュ講座。講座会場は満席で、オンラインからも多くの方がチャットで参加しました。参加した方の声を一部ご紹介します。

・初めて受講したのですが忍ミュがこんなにも愛を持って作られてるのだなとしれてとても幸せな時間でした。ありがとうございます。

・とても興味深く、楽しく配信を見させてもらいました。お話をずっと聞いていても足りないくらいで、忍ミュ14弾再演もこれからの講座も楽しみです。

・たくさん裏話が聞けて面白かったです。役者さんとのやりとりの中でブラッシュアップしていくなど、演劇の作られ方を知ることが出来、どれも興味深いお話ばかりでした。 時間の都合等あると思いますが二幕ものの忍ミュ見てみたいです。

・竹本先生による裏話は忍ミュ講座でしか聞ける機会がないので、大変貴重な場となっております。今後も複数回開催してくださることが決まっていてとても嬉しいです。

・東京の友人から絶対楽しいから受けた方がいいと勧められ今回忍ミュの講座を初めて受講しました。 ストーリーが演者さんのスケジュールありきで構成されている部分が大きいことを初めて知りました。 忍ミュの台本の内容が練習中にまるで生き物のように進化して洗練されて変わっていくなんて驚きました。 驚きと楽しさとがいっぱい詰まった講座をありがとうございました。 本当に楽しいひと時でした。 次もぜひ大阪で開催していただきたいです。なにとぞよろしくお願いします。


配信・講座について

◆◆第4回 ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」の世界 in 梅田教室(9/17)

オンライン受講
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※見逃し配信:2024年9月17日(火)~11月12日(火)23:59まで

◆◆【特典付き】全4回オンライン通しチケットも販売中!

2024年度開催の4講座をセットにした「オンライン通しチケット」も販売中。第4回~第7回の講座のライブ+見逃し配信を視聴できます。
さらに、2025年1月27日(月)から3月24日(月)に視聴できる4講座のアーカイブ配信付き。

購入いただいた方の中から抽選で5名様に登壇キャスト全員のサイン入りポスター(14弾初演)をプレゼント!

  • チケット販売:2024年7月17日(水)~2025年3月24日(月)まで
  • チケット料金12,000円(税込)

*NHKグループモールのみで販売します。
※全講座で「早期購入キャンペーン」を実施します。第5回以降のキャンペーン詳細は追って発表します。「全4回オンライン通しチケット」をご購入の方も、各キャンペーンの対象となります。 

全4回オンライン通しチケット
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◆◆今後の日程

「ミュージカルで表現する『忍たま乱太郎』の世界」、第5回のチケット販売中

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■“忍ミュ”のディープな魅力に迫る! ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」の世界 講座レポート


■「忍ミュ」をいつかブロードウェイで? 演出家・竹本敏彰&善法寺伊作役・反橋宗一郎インタビュー

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◆レポート/ライター 高田りぶれ(たかだ・りぶれ)

山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。

         

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