生命史の中で起きた5回の大量絶滅に迫る!
「ビッグファイブ」から生命進化の歴史を追体験
特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」が、2026年2月23日(月・祝)まで国立科学博物館(東京・上野公園)で開催中されています。
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生命が誕生してから40億年、地球上では幾度も生命の危機が訪れました。しかし生命はその都度、危機を乗り越え、絶滅したグループに代わるグループが新たに繁栄することを繰り返すことで、多様に進化を遂げてきました。言わば、大量絶滅は生命の繁栄を促した現象だと捉えることもできるのです。本展では、その中でも規模の大きかった5回の「大量絶滅」事変(通称「ビッグファイブ」)を、化石や岩石に残された様々な証拠から紐解き、「生き物たち」の生存をかけた進化の歴史を辿ります。
開幕に先立ち、10月31日(金)には監修を担当した国立科学博物館の研究者に加え、スペシャルナビゲーターの福山雅治さんが来場。福山さんは本展で展示映像(一部)のナレーションや音声ガイドを通して、大量絶滅をめぐる生命進化の軌跡をご案内します。さらに第二会場では福山さんが世界各地で撮影してきた絶滅の危機に瀕している動物たちの写真も展示します。

福山雅治さんが撮影した写真6点と福山さん
◆見どころ
1)国立科学博物館では初!「ビッグファイブ」をテーマとする特別展
国立科学博物館では「ビッグファイブ」から生命進化の歴史をたどる特別展は初めての開催となります。生命史全体をテーマとする特別展も実に10年ぶり。国立科学博物館の古生物研究者全員と火山の研究者が協力して、ビッグファイブの最新研究をご紹介します。
2)迫力の展示演出!
会場では大きな地球儀「大絶滅スフィア」が皆様をお出迎えします。「大絶滅スフィア」は球形の映像展示で、地球史における「ビッグファイブ」をご紹介します。また、史上最大の絶滅の要因でもある火山活動を体感できる模型も展示いたします。


特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」会場の写真
3)デンバー自然科学博物館から日本初公開の標本が来日!その他、国内から世界初公開となる貴重な標本も!
全米有数の自然史博物館の一つであるデンバー自然科学博物館の貴重な標本の数々をご紹介します。日本からは全長約6mのステラーダイカイギュウの全身化石を世界初公開するなど「ビッグファイブ」や生命史を紐解く貴重な標本を多数ご紹介いたします。

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デンバー自然科学博物館とはー アメリカのコロラド州にある、全米で有数の自然史博物館の一つ。特に脊椎動物と植物の化石は、その規模、範囲、科学的価値において世界有数のコレクションです。 |

レドンダサウルス(レプリカ)
三畳紀/爬虫類/福井県立恐竜博物館
クリオロフォサウルス(レプリカ)
ジュラ紀/爬虫類(恐竜)/国立科学博物館

ステラーダイカイギュウ
更新世~1768年/ジュゴン科/国立科学博物館
4)モロッコでの発掘調査の成果を紹介!
本展のために大量絶滅と関連の深いモロッコにおいて発掘調査を実施。オルドビス紀の世界を垣間見ることができるフェゾウアタ化石群や、三葉虫などの採集標本のほか、三畳紀末の絶滅に関わる火山活動の調査結果などを世界初公開いたします。

モロッコでの調査の様子

カンブリア紀/三葉虫類/国立科学博物館
◆展示構成
EPISODE1 O-S境界 海の環境の多様化(約4億4400万年前)
海の生物に大きく影響した最初の大量絶滅事変です。オルドビス紀化石の世界有数の産地があるモロッコの最新研究から絶滅事変の詳細に迫ります。

アノマロカリス(レプリカ)
カンブリア紀/ラディオドンタ類/国立科学博物館
復元画 ©かわさきしゅんいち

エーギロカシス
オルドビス紀/ラディオドンタ類/国立科学博物館
復元画 ©かわさきしゅんいち
EPISODE2 F-F境界 陸上生態系の発展(約3億8000万年前~約3億6000万年前)
火山活動に起因した寒冷化による複数回の絶滅事変です。海ではダンクルオステウスなどの板皮類や多くの三葉虫が絶滅し、陸では巨大な森を中心とした生態系が始まりました。

ダンクルオステウス(レプリカ)
デボン紀/板皮類/国立科学博物館

ワッティエザ
デボン紀/シダ類/ニューヨーク州立博物館
©Christopher Berry, William Stein, and Frank Mannolini
※レプリカを展示(実物の化石は展示されません)

タリーモンスター
石炭紀/分類不明/豊橋市自然史博物館
復元画 ©かわさきしゅんいち
EPISODE3 P-T境界 史上最大の絶滅(約2億5200万年前)
シベリアで起こった大規模火山活動に起因した、古生代の終わりを告げる史上最大規模の絶滅です。海陸で多くの生物が絶滅しましたが、恐竜や魚竜、私たち哺乳類に繋がる仲間が生き残りました。

ディメトロドン(レプリカ)
ペルム紀/単弓類/国立科学博物館

ウタツサウルス(レプリカ)
三畳紀/爬虫類/国立科学博物館
EPISODE4 T-J境界 恐竜の時代への大変革(約2億100万年前)
大西洋をつくった超大陸パンゲアの分裂。この時の火山活動が原因とされる絶滅事変は、“爬虫類”の世界を大きく変え、恐竜が主役に躍り出るきっかけになりました。歴史的に有名な北米の化石産地の研究も紹介します。

ジュラ紀/爬虫類(恐竜)/国立科学博物館
撮影:大橋智之

三畳紀/爬虫類/福井県立恐竜博物館
EPISODE5 K-Pg境界 中生代の終焉(約6600万年前)
小天体の衝突により恐竜など中生代型生物が絶滅しました。原因となった隕石や、この時代の変化が詳しく研究されている北米西部の化石を紹介します。恐竜絶滅後の哺乳類の変化に注目です。

ティラノサウルス(レプリカ)
白亜紀/爬虫類(恐竜)/国立科学博物館

トリケラトプス(レプリカ)
白亜紀/爬虫類(恐竜)/国立科学博物館
アメリカのデンバー自然科学博物館から貴重な標本が多数来日!

古第三紀/ワニ類/デンバー自然科学博物館
©Denver Museum of Nature & Science

エクトコヌス
古第三紀/哺乳類/デンバー自然科学博物館
©Denver Museum of Nature & Science

マメ科の一種(さや)
古第三紀/被子植物/デンバー自然科学博物館
©Denver Museum of Nature & Science

エオコノドン
古第三紀/ 哺乳類/ デンバー自然科学博物館
©Denver Museum of Nature & Science
※レプリカを展示(実物の化石は展示されません)

ロクソロフスの一種
古第三紀/ 哺乳類/ デンバー自然科学博物館
©Denver Museum of Nature & Science
※レプリカを展示(実物の化石は展示されません)
EPISODE6 新生代に起きた生物の多様化
大量絶滅のなかった新生代ですが、寒冷化や乾燥化など激しい気候変化が原因で生物の世界に大きな変化がありました。生き物の多様な世界がどうやって形づくられてきたか、化石で辿ります。
全長約6m!ステラーダイカイギュウ 全身の実物化石を世界初公開!!

ステラーダイカイギュウ
更新世~1768年/ジュゴン科/国立科学博物館
復元画 ©かわさきしゅんいち

メソヒップス(レプリカ)
漸新世/ウマ科/国立科学博物館

メリキップス(レプリカ)
中新世/ウマ科/国立科学博物館

シフルヒップス(レプリカ)
始新世/ウマ科/ロサンゼルス郡立自然史博物館
©Xiaoming Wang
◆福山雅治さんが音声ナビゲーターとして出演!

展覧会スペシャルナビゲーターの福山雅治さんが、音声ナビゲータ―として出演。大量絶滅をめぐる生命進化の軌跡をご案内します。また、福山さんはNHKの超大型自然ドキュメンタリー番組『ホットスポット』で、約15年にわたり、絶滅の危機に瀕した生き物たちが暮らす、保全の緊急性が高い地域「ホットスポット」を旅してきました。第二会場では特別企画として、福山さんが15年のホットスポットへの旅で撮影した写真からピックアップした27点を展示。各写真には福山さんによるキャプションが添えられ、入り口には福山さん自身が寄せたステイトメントも展示されています。
福山雅治さんコメント
『ホットスポット』の旅をはじめてから10年以上の歳月が流れました。その間地球は想像を超える速さで姿を変えています。我々の「地球を知る速度と深度」も変わったのかも知れません。
我々人類もコロナ禍を経て現代を生きています。そんな変化の中で、生きものたちは、どんなふうにくらしを変えてきたのか。彼らのたくましさ、そして命のつながりを自分の目で見てみたい。今回、新たな旅に出られることに、胸が高鳴っています。“絶滅”という重く、そして全ての生命が向き合う苛烈な現実を知る旅でもあります。国立科学博物館の“大絶滅展”とNHKスペシャル『ホットスポット』が連動しながら、過去と現在、そして未来を想像する視点で、進化の不思議を見つめていきます。今回の『ホットスポット』の舞台はガラパゴス諸島。進化の実験場とも呼ばれる大自然の中で、絶滅と隣り合わせの「偶然と必然の生命たち」をお伝えしたいと思います。
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プロフィール 1969年2月6日生まれ。長崎県出身。1990年、シンガーソングライターとしてデビュー。以降音楽活動、俳優、写真家、ラジオパーソナリティなど幅広い分野で活躍。地球上に残された独特の自然環境や、絶滅に瀕した貴重な生きものたちに最先端の特撮技術で迫る、NHKスペシャル『ホットスポット最後の楽園』シリーズの番組ナビゲーターを務める。 |
◆展覧会概要
- 展覧会名:特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」
- 会期:2025年11月1日(土)~2026年2月23日(月・祝)
- 会場:国立科学博物館(東京・上野公園) 〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
- 開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:月曜日、11月4日(火)、11月25日(火)、12月28日(日)~2026年1月1日(木)、1月13日(火)
※ただし、11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)、1月12日(月・祝)、2月16日(月)、2月23日(月・祝)は開館 - 主催:国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
- 協賛:セブン-イレブン・ジャパン、光村印刷、早稲田アカデミー
- 協力:国立極地研究所、産総研地質調査総合センター、ブリッジリンク
- お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)、03-5814-9898(FAX)
▼特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」公式サイト
https://daizetsumetsu.jp
◆チケット
入場料(税込)
| 一般・大学生 | 小・中・高校生 | |
| 当日券 | 2,300円 | 600円 |
※未就学児は無料。
※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。
※学生証、各種証明書をお持ちの方は、ご入場の際にご提示ください。
※本展を観覧された方は、同日に限り常設展示(地球館・日本館)もご覧いただけますが、常設展示の開館時間内に限ります。
※会場内の混雑等により、ご入場を制限する場合があります。
- 販売期間:
当日券:2025年11月1日(土)0:00~2026年2月23日(月・祝)15:00
※国立科学博物館 特別展券売所は2026年2月23日(月・祝)16:30まで販売します。(当日券) - 販売場所 :
国立科学博物館 特別展券売所
アソビュー!、ART PASS、美術展ナビチケットアプリ、各種プレイガイド
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- ティラノサウルスぬいぐるみ付きチケット【数量限定】
- 「すみっコぐらし」アクキー全種付きチケット【数量限定】
- 印象派展×大絶滅展上野おとなりセット券
- 謎解きプリント付きチケット
- 親子チケット
詳しくは展覧会公式サイトをご覧ください。
特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」公式サイトチケット情報
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