「第2回ミュージカルで表現する『忍たま乱太郎』の世界」をレポート!譜面や台本がGETできるファン必見の"忍ミュ講座"

「第2回ミュージカルで表現する『忍たま乱太郎』の世界」をレポート!譜面や台本がGETできるファン必見の"忍ミュ講座"

尼子騒兵衛氏の漫画作品「落第忍者乱太郎」およびアニメ「忍たま乱太郎」の世界を舞台で表現したミュージカル「忍たま乱太郎」は、”忍ミュ”の愛称で親しまれ、様々な年齢層の方々から人気を集めています。

初演以降、第2弾、第3弾・・・と公演を重ね、今年の4月には忍術学園でおこなわれる文化祭のドタバタを描いた、第13弾「ようこそ!忍たま文化祭!」公演が好評のうちに終了。

そして、いよいよ2023年9月29日からはその第13弾の再演がはじまります。

今回は第13弾の再演に先駆け、8月24日にNHK文化センター青山教室でおこなわれた”忍ミュ講座”の様子をレポートします。

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■公演情報
第13弾再演「ようこそ!忍たま文化祭!」
東京公演:2023年9月29日(金)~10月15日(日)
大阪公演:2023年10月20日(金)~10月22日(日)
公式ホームページはこちら
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目次

1. 忍ミュ講座って何?
2. 2回目となる忍ミュ講座が8月24日に開講!
2-1. 第13弾は”楽しい作品に”
2-2. 楽しい作品にするためのこだわり
2-3. 犬猿の仲である2人の描き方や演じ方も
2-4. お二人の印象に残っているシーンとは?
2-5. 笑いが絶えない!大盛り上がりの質疑応答コーナー
2-6. みんなで楽しく歌うコーナーは昨年よりもバージョンアップ!
2-7. この講座でしか見れないトクベツな資料を配布
3. 忍ミュ講座を終えて・・・
4. 第1回・第2回講座をオンデマンドで配信中

忍ミュ講座って何?

忍ミュ講座は、ミュージカル「忍たま乱太郎」について取り上げた講座『ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」』のこと。

2022年11月1日、NHK文化センター青山教室にて第1回の講座がおこなわれ、舞台の脚本・作詞・演出を担当している竹本敏彰さんと、善法寺伊作役の反橋宗一郎さんが講師を務めました。

ミュージカルそのものについてや忍ミュの制作過程、舞台裏でのやりとりなど、忍ミュの魅力や見どころを様々な角度から深掘りしており、忍ミュを観たことある方も、まだ観たことがない方も楽しめる講座となっています。

第1回忍ミュ講座の内容については、以下のレポート記事で詳しく紹介しています。

▶︎“忍ミュ”のディープな魅力に迫る!「ミュージカルで表現する『忍たま乱太郎』の世界」講座レポート

2回目となる忍ミュ講座が8月24日に開講!

2023年8月24日、2回目となる忍ミュ講座が開講!

今回、講師を務めたのは竹本敏彰さんと、潮江文次郎役の渡辺和貴さん、食満留三郎役の鈴木祐大さんです。

左から渡辺和貴さん・鈴木祐大さん・竹本敏彰さん

会場であるNHK文化センター青山教室には多くの忍ミュファンが集結。そしてオンラインでもたくさんの方が参加しました。

ここでは、大いに盛り上がった第2回忍ミュ講座の内容をお伝えします!

第13弾は”楽しい作品に”

竹本さんが最初にお話しされたのが、第13弾「ようこそ!忍たま文化祭!」の内容について。

竹本さんは第10弾より忍ミュの脚本・作詞・演出を担当されていますが、第11弾・第12弾とやっていく中でだんだん内容がシリアスになっていったとのこと。

「第13弾はちょっとライトな、コメディな内容にしたい思いがあった」ということで、第13弾「ようこそ!忍たま文化祭!」は”楽しい作品”になったそうです。

また、”楽しい作品”を作るにあたって意識したことも。
台本を作る際にはギャグだけを羅列するのではなく、ちゃんとしたシチュエーションを作り、その中に役者さんを閉じ込め、その中で右往左往する姿を描くようにしたそうです。

「本人たちは至って真面目にやっているんだけれど、見ている側は面白くてしょうがない。そういう世界観を作りたいと思って台本を作りました。」との言葉が印象的でした。

楽しい作品にするためのこだわり

第13弾では、「学園長先生は病気だ」と生徒たちが勘違いし、辛い表情を見せる場面がありますが、竹本さんはあえてそれが勘違いだと観ているお客さんには分かるようにしています。

稽古場でも「後で(勘違いだったと)バラすのじゃだめですか?なんで先にバラすんですか」と話が上がったそうですが、勘違いだとバレている構成の方がお客さんも楽しく観れるだろうということで決まったそうです。

ここでも楽しい作品にしたい竹本さんの思いが伺えました。

犬猿の仲である2人の描き方や演じ方も

今回の講座では、潮江文次郎と食満留三郎を演じた渡辺さんと鈴木さんを迎えていることもあり、文次郎と留三郎に関するお話も。

犬猿の仲である文次郎と留三郎は、過去の公演でも喧嘩する描写が多く描かれてきましたが、今回の舞台では「仲良くしているシーンが欲しいと思っていた」と語った竹本さん。

2人がタッグを組むにはどうしたらいいか考え、”何か同じ目的があるときは協力することもある”という設定を生かし、学園長先生が病気だと勘違いして、そこから仲良くする構想が出来上がったそうです。

竹本さんの「仲良くしてみてどうだった?」に対して「普段喧嘩しているわけじゃないので(笑)、仲良くしている時の方がしっくりくる部分もあり。ただ、舞台の中で仲良くしているのがしっくりこない部分もあり。なんか不思議な感覚でした。」と渡辺さん。

また、鈴木さんも「喧嘩する理由を探すんですよ(笑)。普通に読んでいれば喧嘩しないような内容だけど、留三郎はこっちの意識でとっていて、文次郎はこうとっている、だから喧嘩になるんだよねっていうのを擦り合わせています。」と稽古場での様子をお話ししてくれました。

お二人の印象に残っているシーンとは?

講座では、演じてみてどこが印象的だったかというお話もありました。

まず、渡辺さんが挙げたのは劇中劇のシーン。ドクタケや先生も含めて、みんなで作っていくのがまるで部活のようだったとのこと。このシーンでは役者さんだけでなくスタッフも一丸となっていたようです。

対して鈴木さんが挙げたのは「やり遂げよう!!〜最後の忍務〜」という歌の後の六年生のシーン。
竹本さんからは演技について「落ち着いていこう」と声をかけられつつも、稽古している時からとてもアツい演技になってしまったようです。

六年生を演じた役者さん同士の面白いやりとりについても触れられていて、会場は笑いに包まれていました。

笑いが絶えない!大盛り上がりの質疑応答コーナー

質疑応答コーナーではたくさんの質問が登場。

「犬猿(潮江文次郎と食満留三郎)主役の舞台を作るとしたらどんな内容の舞台を作りたいか?」「シアターGロッソを使ってやってみたいことは何か?」といった今後の忍ミュに繋がるような質問から、舞台に立つための自信をつける方法など役者さんが実際にやっていることに関することなど、興味深い内容が続きます。

そんな中で、盛り上がりを見せたのが六年生の楽曲「Eu sou um ninja」に関する質問。ポルトガル語のスピーチのような歌になった経緯や、曲中のアドリブについて笑いも交えつつ、語っていただきました。

特に、曲中のアドリブについて「初日とまるで変わっていた(笑)」と笑いと驚きを見せていた竹本さん。「何があったかここで検証しなければならない!!」と千秋楽の映像を用意し、その内容を振り返ることに・・・。

役者さんの個性的なアドリブに対して「こんな演出をつけた覚えはない!(笑)」「びっくりして椅子から落ちましたよ!」とキレのいいツッコミを入れる竹本さん。会場は笑いの渦に包まれました。

みんなで楽しく歌うコーナーは昨年よりもバージョンアップ!

また、最後には前回の講座で好評だったみんなで楽しく歌うコーナーも。

今年はバージョンアップし「未来は微笑む」「やり遂げよう!!〜最後の忍務〜」の2曲を歌いました。

「ミュージカルは歌に向かってストーリーを作っていく」と竹本さん。実際に役者さんにも歌う際には歌詞を噛み砕いて歌ってほしいとお願いしているそう。どんな感情を込めて歌うといいのか、言葉にどんなふうに意味を持たせればいいのかなど、竹本さんの歌唱レクチャーを実際に受けることができました。

この講座でしか見れないトクベツな資料を配布

第2回忍ミュ講座では、「ミュージカル忍たま乱太郎 第13弾」の台本や譜面など、ここでしか手に入らないトクベツな資料をGETできます。

ファンの中には「家宝にする」とコメントを残した方も。
忍ミュファン必見の資料です。

また、忍ミュ講座でしか視聴できない音源も聴くことができます。

忍ミュ講座を終えて・・・

好評のうちに終了した今回の忍ミュ講座。
講座を終えたばかりのお三方からコメントをいただいてきました。 

●竹本敏彰さん

第1回忍ミュ講座でやり残したことや、やりたいことを詰め込んだ感じになりましたが、お客さんに喜んでもらえたようで良かったです。 

また、事前に譜面・台本をお渡ししたり、2曲取り上げてみんなで歌ったりと前回よりパワーアップした講座になったかと思います。

質疑応答コーナーでもなるべく多くの質問に回答できたのも良かったなあと感じました。

●渡辺和貴さん・ 鈴木祐大さん

渡辺さん:
この近い距離で忍ミュのお客様と、忍ミュのことについてお話しするのは初めてのことで、皆さんのお顔を見ながら話したんですけど、皆さんがすごく優しい顔で。

応援してくださるのが直に伝わったので、13弾再演をより一層頑張らなきゃなという気持ちになれましたし、皆さんにすごく支えられているんだなというのも感じて、心に響きました。すごい刺さる講座だったので今日参加できて良かったです。

鈴木さん:
僕自身、この忍ミュ講座を楽しみにしていました。一緒に歌を歌うコーナーでは、楽譜を見ないで歌えるくらい歌詞を覚えてきてくださって、本当に楽しく一緒に歌うことができました。

それくらい皆さんには本当に忍ミュのことを楽しみにしていただいてて。この期待は再演の方にも向けられていくと思うので、今日のお話を活かして楽しい作品にできるよう頑張ります。

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■ミュージカル「忍たま乱太郎」(略称:忍ミュ)とは?
尼子騒兵衛氏の漫画作品「落第忍者乱太郎」およびアニメ「忍たま乱太郎」の世界をミュージカルで表現した作品のこと。
2010年の初演以降、公演を重ねる中で着実に前進を続け、今では大人気ミュージカルシリーズとして様々な年齢層の方々に愛されている。
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■第1回・第2回 ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」の世界  オンデマンド配信中!

2022年11月に配信した「ミュージカルで表現する『忍たま乱太郎』の世界」と2023年8月に配信した「第2回 ミュージカルで表現する『忍たま乱太郎』の世界」を期間限定オンデマンド配信!購入者特典として、NHK文化センターの講座で使用した資料も配布いたします。購入後、配信ページからダウンロードしてご覧ください。

*申し込みは終了しました

【オンデマンド配信】ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」の世界|講師は竹本敏彰(演出)と反橋宗一郎(善法寺伊作役)2,200円(税込)

【オンデマンド配信】第2回ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」の世界|講師は竹本敏彰(演出)と渡辺和貴(潮江文次郎役)・鈴木祐大(食満留三郎役)2,200円(税込)

 

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