講座限定の秘蔵映像も公開!第5回 ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」の世界 in 青山レポート

講座限定の秘蔵映像も公開!第5回 ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」の世界 in 青山レポート

子供から大人まで楽しめるアニメ「忍たま乱太郎」の世界をミュージカル化した「ミュージカル『忍たま乱太郎』」(通称“忍ミュ”)。その魅力やとっておきのウラ話を忍ミュの演出家とキャストが熱く語り、歌う「ミュージカルで表現する『忍たま乱太郎』の世界」(略して「忍ミュ講座」)の第5回が東京・NHKカルチャー青山教室(オンライン配信あり)で開催されました。

今回は講師に竹本敏彰さん(脚本・作詞・演出)、湯本健一さん(立花仙蔵役・忍術学園六年い組)、山木透さん(久々知兵助役・忍術学園五年い組)を迎え、公演終了まもない第14弾再演を振り返る内容。竹本さんが用意したとっておきの秘蔵映像、ゲスト講師と受講生の皆さんとのセッションなどで盛り上がりを見せた講座の模様をレポートします。

目次

 

五年生と六年生の実力対決を描いた第14弾

今回の講座では20245月~6月に初演、10月から11月にかけて再演された忍ミュ第14弾「五年生!対六年生!~お宝を探し出せ!!~」の振り返りを行いました。学園長の思いつきで行うことになった五年生と六年生の実力対決を軸とした物語ということで五年生から久々知兵助役・山木さん、六年生から立花仙蔵役・湯本さんがゲストに登場。

10弾から演出、脚本などを担当している竹本さんは第13弾までの再演作品は初演からのブラッシュアップが過激になり、かなり内容を変更していたと回顧。第14弾再演では初演からストーリーをそれほど変更せず、物語を深堀りすることで人間模様や心情を出したかったと話しました。

 

上演台本をモニターで公開。初演から再演での変更箇所を説明

初演から再演で変えた点について上演台本をモニターに映して説明。カットした部分を赤、追加した部分を青で表記した上で役者さんに渡しているとのこと。元の部分を残しておかない役作りがしづらいだろうとの配慮からだそう。

「再演は初演より面白くなければ意味がない。もう少し何かドラマを感じたり、人生を感じたり、その時代に自分が生まれていたらどういう気持ちになったんだろうな。ちょっとでも室町時代にタイムスリップしていただけると没入感があっていいですよね」と竹本さんが修正の意図を説明しました。

 

受講生から届いた事前質問から濃密な振り返り。ロングヘアウイッグのウラ話も

今回も受講生の皆さんから届いた事前質問をもとに振り返りトークを展開。中でも「ウイッグのトラブル」についての質問は大盛り上がり。ロングヘアのキャラクターを演じる2人がウイッグにまつわるウラ話を披露しました。

山木さんは、とある公演で長い髪の毛が頭に巻き付き、下級生からクスクス笑われた苦い経験を明かし、「健一くんてすごいなって」とウイッグの扱いが上手な湯本さんを称賛。「健一先生、うまいですよね」と竹本さんも認めるほど。

「…慣れですけどね。5年ほど長いこと使わせていただいていると髪の毛が後ろでからまっているのがわかる」と湯本さん。実は舞台袖にはける度に、くしで髪の毛をとかしているとからまり防止策を話しました。

ダンスシーンでは、「兵助の毛は重くて密度がすごいので、ターンをして顔面に当たるとちゃんと痛い」と山木さん。「踊る前に一度首をひねって髪の毛を動かすので首のケアを入念にしている」と湯本さんも見えない努力を口にする場面も。

 

講座でしか見られない⁉ 2人の迷場面をまとめた忍ミュ秘蔵映像

竹本さんが用意した秘蔵映像が見られるのも忍ミュ講座の醍醐味。1本目は山木さんが演じる兵助の武器「寸鉄」にまつわるもの。山木さんが寸鉄へのこだわりと愛を熱く語ると、竹本さんが山木さんの寸鉄さばきを見てもらいたいと”貴重な瞬間”をとらえた映像を公開。

「レアですね~」と湯本さんがニヤニヤ。配信で参加の受講生からも「ありがとうございます!」とのコメントがゾクゾク届く事態に。

 

湯本さんの秘蔵映像は六年生の「アナザーストーリー」から。歌に関しては、六年生が普段見せない四年生のようなアイドルっぽい雰囲気をイメージしていたと竹本さん。

映像は歌う前にメンバーたちが披露していたおもしろ口上から、仙蔵のシーンのみをピックアップしたもの。5回の公演で回を追うごとに意味不明さがどんどんエスカレートしていった口上の変遷をまとめた映像を見て「これはすごいなー!」と山木さんもビックリ。

当初、おもしろ口上は中在家長次(新井雄也さん)と七松小平太(坂垣怜次さん)の2人のみだったそう。そこからなぜ全員でおもしろ口上を言う流れになったのかを湯本さんが振り返りながら説明しました。

 

講座初のロックナンバー、第14弾再演のエモいバラードを大合唱

 

忍ミュ講座恒例の講師たちと一緒に歌うミュージカルナンバーのコーナーでは「共闘 ~闇を駆け抜けろ~(第12弾)」、「我が夢よ 我らの夢よ(第14弾再演)」の2曲をラインナップ。

湯本さんが「最高の発声練習曲」と絶賛した「豆腐の歌」で声の調子を整えてから、忍ミュ講座初の激しいロックナンバー「共闘」をみんなで熱唱。

2曲目は柔らかい曲調が胸に響く「我が夢よ 我らの夢よ」。何回も稽古場で練習を重ねた曲で「忍たまたちの想いの強さを伝えてほしい」と竹本さんが受講生たちに説明しました。

 

そして、歌に入る前のお芝居パートを湯本さんと山木さんが熱演。湯本さん演じる小松田秀作が尾浜勘右衛門へ忍者になれず、泣く泣く事務員になった経緯を語る胸アツなシーンに注目が集まります。

小松田の想いを聞く尾浜を山木さんが演じ、「…小松田さん」と声を掛けるところを「…健一くん」、湯本さんが「…尾浜くん」を「…透くん」とアドリブで返すファンにはうれしい場面も。今回も受講生たちも立ち上がっての大合唱。会場が忍たまたちを思う強い気持ちであふれ、大団円となりました。

 

オンライン受講生も入手可能!貴重な忍ミュ講座資料(台本・楽譜・音源)を配布

毎回忍ミュ講座で大好評の資料配布。忍ミュのお芝居への理解を深めてもらうために共有しています。またキャストたちと同じ楽譜や音源を入手、実際に歌うことでさらに舞台をディープに楽しむことができます。

【配布資料】

  • 「ミュージカル忍たま乱太郎 第12弾」の上演台本(第1314場 全14ページ)と「ミュージカル忍たま乱太郎 第14弾再演」の台本(第23場・24場 全15ページ)
  • 12弾「共闘 ~闇を駆け抜けろ~」の音源(歌入り・メロオケ・カラオケ)および譜面
  • 14弾再演「我が夢よ 我らの夢よ」の音源(歌入り・メロオケ・カラオケ)および譜面

 

忍ミュ講座を終えて 

●山木透さん

今回初めて忍ミュ講座に講師として出させていただきました。お芝居のところは竹さんと僕らはもちろん話していますけど、映像演出の意図などお芝居以外の部分で「そうだったんだ!」という新発見がたくさんありました。受講生の皆さんと同じような新鮮な気持ちで参加できたと思います。

●湯本健一さん

講師3人プラス皆さんで終わった後の感想を言い合ったり、共感したりしながらお話できて楽しかったです。歌のコーナーで僕が小松田秀作のセリフを言う場面がありましたが、竹さんは面白いことを考えますね~!ムチャぶりでしたけども() 透くんとの掛け合いもよかった。「健一くん」って言われましたよ。見逃し配信を含め、ここでしか見られないんで。

●竹本敏彰さん

忍ミュ講座が認知されてきているというのは感じましたね。毎回次の講座を楽しみにされているリピーターの方もいて、ミュージカルの本編と並行してできている感じがします。最近は本番を見ていて「これは講座で使えるな」と思うこともあるんです。全公演を通して見ている方ばかりではないので、見ていない公演で起こったハプニングなどを講座で知ることができるのもいいのかなという思いからですね。

 

講座参加者の声

大盛況で幕を閉じた第4回忍ミュ講座。講座会場は満席で、オンラインからも多くの方がチャットで参加しました。参加した方の声を一部ご紹介します。

アナザーストーリーの日替わりを見ることが出来て、とても面白かったです。兵助の寸鉄の手元や仕組みをもっと知りたくなりました。

役者の方の役作りについての話がとても面白かったので、また聴きたいです。

今回も忍ミュ講座ありがとうございました!毎回新しい気づきや発見があり嬉しいし、それを踏まえてまた観劇に行けるのが嬉しいです。次回も楽しみにしています!

楽しい配信でした。いないキャラの代役をゲスト講師の方がされていたり、舞台では歌わないはずの歌声を聞けて新鮮でした。

・今回初めて配信での受講でしたが、大変楽しく視聴させて頂きました。どのようにお話がつくられ、役者の方々のキャラへの造形、それをより引き立たせるために舞台装置の細かい調整など、すべての方が一丸となって舞台を作り上げているのだと改めて知りました。歌もどのように歌うか、どのように観客へ歌詞を伝えるかが分かりやすかったです。また次回も受講をさせていただきます。

・自分の見ていた世界が何万倍も鮮明になるお話ばかりで、とっても楽しかったです!青山教室にて参加させていただいたのですが、キャストさんや忍ミュファンのみなさんと一緒に劇中歌を歌えたこともきっとここだけの経験で、大切な思い出になりました。

配信・講座について

◆◆第5回 ミュージカルで表現する「忍たま乱太郎」の世界 in 青山教室(11/21)

オンライン受講
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※見逃し配信:2024年11月21日(木)~2025年1月16日(木)23:59まで

 

◆◆【特典付き】全4回オンライン通しチケットも販売中!

2024年度開催の4講座をセットにした「オンライン通しチケット」も販売中。第4回~第7回の講座のライブ+見逃し配信を視聴できます。
さらに、2025年1月27日(月)から3月24日(月)に視聴できる4講座のアーカイブ配信付き。

購入いただいた方の中から抽選で5名様に登壇キャスト全員のサイン入りポスター(14弾初演)をプレゼント!

  • チケット販売:2024年7月17日(水)~2025年3月24日(月)まで
  • チケット料金12,000円(税込)

*NHKグループモールのみで販売します。
※全講座で「早期購入キャンペーン」を実施します。第5回以降のキャンペーン詳細は追って発表します。「全4回オンライン通しチケット」をご購入の方も、各キャンペーンの対象となります。 

全4回オンライン通しチケット
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◆◆今後の日程

「ミュージカルで表現する『忍たま乱太郎』の世界」、第5回のチケット販売中

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◆レポート/ライター
高田りぶれ(たかだ・りぶれ)

山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。

         

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