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書籍

特別展「本阿弥光悦の大宇宙」公式図録

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光悦の深淵な内面世界を知るための決定版図録です。

すべての展示作品を豊富なカラー図版と詳細な解説で紹介。 また、名品の数々を超拡大のグラビアベージで掲載し、個性的なフォルムをみせる優品の質感と表情にも迫ります。 各分野の研究者が集い、各章の解説やコラムでは最新の知見を網羅!これまで注目されてこなかった光悦の信仰のあり様も明らかにします。

【商品詳細】

サイズ:A4変形判
252ページ

【展覧会情報】

特別展「本阿弥光悦の大宇宙」

2024年1月16日(火)~3月10日(日)
東京国立博物館 平成館(上野公園)

※会期中、一部作品の展示替えを行います。

公式サイトはこちら

【展覧会の見どころ】

第1章 本阿弥光悦の家職と法華信仰―光悦芸術の源泉

光悦は刀剣の研磨や鑑定などを家職とする本阿弥家に生まれました。刀剣の価値を引き出し見定める審美眼と刀剣を介した人脈が、光悦の後半生に展開される多彩な芸術活動の背景にあります。そして、本阿弥家は法華宗に深く帰依し、光悦もまた熱心な法華信徒でした。光悦が晩年に京都・鷹峯にひらいた光悦村には、法華信仰で結ばれた様々な美術工芸分野の職人たちが集ったとみられます。本章では、本阿弥家の家職と信仰に関わる品々を通して、光悦芸術の源泉を紹介します。

第2章 謡本と光悦蒔絵―炸裂する言葉とかたち

繊細な蒔絵のわざに大きな鉛板を持ち込み、華麗な螺鈿を自在に用いる大胆な造形が、近世初頭に突如として出現します。俵屋宗達風の意匠をもち、融通無碍な魅力を放つこれら一連の漆工作品は、現在「光悦蒔絵」と称されています。そこには、本阿弥光悦が何らかの形で関与したと考えられているからです。独特の表現やモチーフの背後には、とくに光悦が深く嗜んだ謡曲の文化があったことをうかがわせます。斬新な形態にいたる造形の流れと、それを読み解く豊饒な文学世界から、あらためて「光悦蒔絵」の姿を照射します。

第3章 光悦の筆線と字姿―二次元空間の妙技

斬新な図案の料紙を用いた和歌巻に代表される光悦の書は、肥痩をきかせた筆線の抑揚と、下絵に呼応した巧みな散らし書きで知られます。しかし光悦の書の特質は、大胆な装飾性だけではありません。鋭く張りつめた筆致で書写された法華宗関係の書は、光悦の真摯な信仰を反映しています。書状に見られる潤い豊かな線質は、光悦の天性を感じさせる一方、晩年に顕著となる筆を傾けた書き方は、中風との格闘の跡と考えられます。本章では、多彩な表情を見せる筆線と字姿を通じて、能書とうたわれた光悦の、生身の表現力をご覧いただきます。

第4章 光悦茶碗―土の刀剣

口づくりや腰、高台の形はさまざまで、定型のない個性的な光悦の茶碗。大胆に箆削りを残していたり、ざらざらとした素地の土そのままであったり、一碗一碗じつに表情豊かです。太平の世を迎えた江戸時代初頭にあって、光悦は元和元年(1615)鷹峯の地を拝領した頃より、樂家2代・常慶とその子道入との交遊のなかで茶碗制作を行なったと考えられています。いまなお圧倒的な存在感を放つ名碗の数々から、その創造の軌跡をたどります。

 

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