「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」6月30日より世田谷文学館で開催【NHK財団】

「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」6月30日より世田谷文学館で開催【NHK財団】

アンパンマンの⽣みの親・やなせたかしの初の⼤規模巡回展!

「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」が2026年6月30日(火) ~ 9月6日(日)まで世田谷文学館(東京)で開催。その後、姫路文学館(兵庫)を巡回予定です。

※福岡展は終了いたしました。

漫画家、詩⼈、絵本作家、イラストレーター、デザイナー、編集者など多彩な活動を繰り広げたやなせは、極上のエンターテイナーでもあります。彼は「⼈を喜ばせること」を、⼈⽣最⼤の喜びとしていました。

苛酷な戦争体験、家族との別れ、様々な⼈との出会いに揉まれ、「なんのために⽣まれて、なにをして⽣きるのか」を⾃分に問い続けたやなせが辿り着いたのは、かっこ悪くても、本当に困っている⼈に⼀⽚のパンを、「あんぱん」を与えられるヒーロー像です。

本展は、2026年にやなせたかし記念館アンパンマンミュージアムが30周年を迎えることを記念し、原画 約200点を中⼼に、「やなせたかし⼤解剖」「漫画」「詩」「絵本/やなせメルヘン」「アンパンマン」のテーマで作品を紐解きます。私たちに勇気を与え続ける作品を是⾮ご覧ください。

作品はすべて©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵


「夕陽の決闘」1998 年


「いちごえほん」1976 年 2 月号表紙絵「雪の天使の 2 月号」


「てのひらを太陽に」制作年不明

 

◆見どころ

第1章 やなせたかし大解剖

やなせたかしは 94 年間の人生をとおして、その作品世界を追求し続けました。漫画家、詩人、絵本作家、イラストレーター、デザイナー、編集者など多種多様な仕事に向き合い、少しずつ、自らの思いを表現するヒーロー像を形づくりました。
やなせの思いは、どのように育まれ、深められていったのか──。
第1章では、やなせの歩みを一望できる特大年譜と貴重な初期作品や資料とともに、「やなせたかし」をつくったさまざまな要素を大解剖します。

第2章 漫画 人とのつながり

子どものころから漫画家という職業に憧れを抱いていたやなせたかし。戦後、やなせは高知新聞社に入社しますが、漫画への思いが再燃し上京。1953年には漫画家として独立し、広告漫画や新聞への連載などを多く手がけます。しかし代表作には恵まれず、自身の進むべき方向を模索する日々が続きます。そんなやなせの転機となったのが、1967年のコマ漫画「ボオ氏」での「週刊朝日マンガ賞」の受賞でした。ずっと描き続け、自らが「パントマイム漫画」と名付けた、ウィットに富んだセリフのない漫画を確立したのです。
第2章では、多彩な画風のコマ漫画や、「ボオ氏」の原画などを展示。今見ても色あせることなく、誰もがクスッと笑える魅力にあふれた作品の数々をご覧ください。


「ボオ氏」「鳩とトビウオの巻」 1967年

第3章 詩 うたうように生まれる

やなせたかしは、1961年に「手のひらを太陽に」を作詞。1963年には初の詩集『こどもごころの歌』を自費出版し、その後も晩年まで詩作を続けました。1973年に創刊された、詩と絵を中心とした雑誌「詩とメルヘン」では30年間にわたり編集長を務めます。誰もが身近に感じるような雑誌や詩集を通して、人々の生活を豊かにしたいというのがやなせの願いでした。
第3章では、抒情の世界をひろく発信し続けた雑誌「詩とメルヘン」の表紙原画や直筆の詩作品から、読む人の心にそっと寄り添う、やなせの詩の世界を巡ります。


「詩とメルヘン」1979 年 4 月号表紙絵「陽炎は春がくゆらすパイプのけむり」


「絶望のとなりに」 制作年不明

第4章 絵本とやなせメルヘン

やなせたかしは漫画家として活動する一方で、絵本の創作にも取り組みました。自身が読みたいと思う物語をつくり、それらを「やなせメルヘン」と称します。やなせの物語には、血の繋がりがない家族の絆、種を超えて互いを思いやる心、外見でなく本質を見る大切さといった、「子ども向け」という枠に囚われることのない普遍的なテーマが描かれています。
第4章では『やさしいライオン』や『チリンのすず』、『しろいうま』などの絵本の原画を展示。やなせが紡ぐ物語の真髄に迫ります。


『やさしいライオン』1975 年

第5章 アンパンマンの誕生

1973年、やなせたかしは絵本『あんぱんまん』で、ボロボロのマントを身にまとったキャラクターを描きます。それはアンパンでできた顔を食べさせて人を救う自己犠牲のヒーロー。その姿に込められた「自分を犠牲にしても、困った人を助けることが大切だ」というメッセージは世代を超えて共感を呼び、1988年のテレビアニメ化で国民的キャラクターとなりました。
第5章では、やなせ自身がアンパンマンを解説した作品や絵本原画、各キャラクターの象徴的なシーンを描いたキャンバス画などで、アンパンマンの誕生からその広がりまでをひも解きます。


『アンパンマン伝説』 「ばいきんまん登場」 1997年

Epilogue 人生はよろこばせごっこ

やなせたかしの創作活動の根底には、人を喜ばせようとする精神があります。84歳で歌手デビューを果たしたやなせは、自らを「オイドル(老いどる)」と称し、数多くのステージやパーティーを企画してタキシード姿で歌い踊るなど、人々を楽しませることに心を注ぎました。その姿は「人生はよろこばせごっこ」というやなせの人生観の結晶でもあります。
エピローグでは、やなせが企画したパーティー映像やステージ衣装、晩年の作品などを紹介します。やなせの遊び心あふれる「よろこばせごっこ」の世界をお楽しみください。


「やなせうさぎとアンパンマン」制作年不明

◆やなせたかし


写真提供:(公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団

1919年、⾼知県出身(本名:柳瀬嵩)。東京⾼等⼯芸学校⼯芸図案科(現千葉⼤学)卒業後、東京⽥辺製薬宣伝部に⼊社。徴兵され復員後は⾼知新聞社で雑誌編集を担当。1947年上京、三越百貨店宣伝部を経て53年に漫画家として独⽴。舞台美術、作詞、ラジオ・テレビの構成も⼿がける。67年、「ボオ⽒」で週刊朝⽇マンガ賞受賞。73年創刊の雑誌「詩とメルヘン」(サンリオ)の編集⻑を務めた。同年『あんぱんまん』(フレーベル館 ⽉刊絵本「キンダーおはなしえほん」)発表。88年にテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」放送開始、国⺠的⼈気を博する。作詞に「⼿のひらを太陽に」(1961)、絵本に『やさしいライオン』(フレーベル館、1975)ほか多数。2013年、94歳で永眠。

 

◆東京展 開催概要

  • 会期:2026年6月30日(火) ~ 9月6日(日)
  • 会場:世田谷文学館 2階展示室
  • 休館日:月曜日
    ※ただし月曜が祝日の場合は開館し、翌日休館
  • 開場時間:10:00~18:00
    ※展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで
  • 観覧料:一般:1,500円(1,200円)、65歳以上・大学・高校生:900円(720円)、中学生以下:無料、障害者手帳をお持ちの方(ただし大学生以下は無料):750円(600円)
    ※(  )内は団体割引
    *窓口でのお支払いは、現金・クレジットカードのみのご利用となります
    *ほぼ全てのクレジットカードが利用可能ですが、スマートフォン等の非接触型ICカードや交通系ICカード、電子マネーを除きます
    *割引料金は20名以上での団体割引と「せたがやアーツカード」等の各種割引料金です<割引は当日券のみお取り扱い>
    *各種割引については、手帳など証明できるものをお持ちください
    *障害者手帳をお持ちの方で大学生以下は無料になります
    *障害者手帳をお持ちの方の介添え者(1名まで)は無料になります
    *2026年7月3日(金)は65歳以上観覧料無料
    *お電話でのご予約は受け付けておりません
  • 主催:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館、NHK財団
  • 協力:公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団、株式会社やなせスタジオ、株式会社フレーベル館、株式会社サンリオ
  • 企画協力:世⽥⾕⽂学館
  • 企画制作:NHK財団
  • 協賛:株式会社アガツマ、稲垣服飾株式会社、株式会社金正陶器、四国旅客鉄道株式会社、株式会社ジョイパレット、株式会社セガ、アートトランジット株式会社
  • 特別協賛:仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール、横浜アンパンマンこどもミュージアム、名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク、神⼾アンパンマンこどもミュージアム&モール、福岡アンパンマンこどもミュージアムin モール、株式会社ACM、伊藤産業株式会社、株式会社バンダイ、株式会社バンダイナムコエクスペリエンス、株式会社不二家、レック株式会社

詳しくは、東京会場の公式ホームページをご覧ください。
https://www.setabun.or.jp/exhibition/20260630-0906_yanasetakashi.html

 

◆巡回予定

東京(世田谷文学館) 2026年6⽉30⽇(火)~9⽉6⽇(日)
兵庫(姫路文学館) 2026年9月19日(土)~ 11月23日(月・祝)
熊本(熊本市現代美術館) 2025年4⽉26⽇(土)~6⽉30⽇(月) 
※終了いたしました
京都(美術館「えき」KYOTO) 2025年7⽉11⽇(金)~8⽉24⽇(日)
※終了いたしました
鹿児島(かごしま近代文学館) 2025年9月19日(金)~ 10月20日(月)
※終了いたしました
山口(周南市美術博物館) 2025年11月14日(金)~12月28日(日)
※終了いたしました
愛知(松坂屋美術館) 2026年2⽉6日(金) ~ 4月5日(日)
※終了いたしました
福岡(福岡県立美術館) 2026年4月17日(金)~6月14日(日)
※終了いたしました

 

▼「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」展覧会ホームページ
https://www.nhk-fdn.or.jp/yanasetakashi-ten/

 

【関連商品】

NHKグループではやなせたかしさんの書籍やDVDも販売しています。

昨年94歳で亡くなった漫画家のやなせたかしさん。『アンパンマン』をはじめとする作品の底流には、「この世から不幸をなくしたい」という強い願いが込められていた。生前の本人の言葉や彼を慕う漫画家たちの声、そして遺された詩とイラストで紡ぐ、やなせたかしからすべての人に贈る珠玉のメッセージブック。

■やなせたかし みんなの夢まもるため 1,430円(税込)【NHK出版】

各界の一流のプロの半生を、インタビュー形式で解き明かす人物ドキュメント!
100年後の日本人の心にも届く珠玉のことばを語ってもらう。

■100年インタビュー やなせたかし DVD 3,850円(税込)

 

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