2024年1月27日に大阪・生きているミュージアム ニフレルから「生配信!みんなのダーウィン!ニフレルさんに凸ります」を行いました。2月29日まで見逃し配信中です。
今回の配信は全国の動物園・水族館の飼育員さんたちが撮影するイチオシの動物映像をお届けしているYouTubeチャンネル「みんなのダーウィン!」の特別編で、本チャンネルの「中の人(NHKの自然番組を制作しているディレクター)」が現場へ突撃取材、歩き回りながら生配信する当チャンネル初の企画です。記念すべき第1回目はニフレルさん!昨年子どもが誕生して話題のアメリカビーバーとミニカバの親子、さらに関係者以外立ち入り禁止のエリアへも突入!ハラハラドキドキの生配信の模様をレポートします。
オンデマンド配信中!みんなのダーウィン!ニフレルさんに凸ります
*配信は終了しました。
アーカイブ配信:2024年2月29日(木)23時59分 まで
配信チケット販売期間:2024年2月29日(木)12時(正午) まで
※NHKグループモールの会員登録が必要です。
目次
- 生きているミュージアム ニフレルとは
- ニフレル広報さんが教える“通”な楽しみ方
- 関係者以外立ち入り禁止の獣医室に潜入!
- 「カリカリ音」も確認!アメリカビーバーのかわいい食事光景
- ミニカバ親子をバックヤードから間近で観察
- 配信を終えて
- 「マヌールのゆうべ」のキャラクターTシャツを抽選でプレゼント!
生きているミュージアム ニフレルとは
大阪にある世界最大級の水族館「海遊館」が作った「感性にふれる」がコンセプトの水族館・動物園・美術館が融合した施設。生きものたちの個性の魅力を「いろ」「わざ」「うごき」などのテーマごとに展示。柵や檻などがないエリアもあり、生きものたちとの距離の近さも魅力。生きものたちそれぞれが持つ多彩な個性に注目した新感覚のミュージアム。
ニフレル案内人(左)広報・渋谷理子さん(右)獣医師兼飼育員・村上翔輝さん
渋谷さんはニフレル広報担当。イベントの企画や取材の対応、公式SNSの発信などを通して、生きものの面白さや自身が日々感じるニフレルの魅力をより多くの人に伝えられるよう取り組んでいます。
村上さんはミニカバがいる「みずべにふれる」ゾーンとアメリカビーバーがいる「うごきにふれる」ゾーンで生きもののお世話を、また獣医師として魚からトラまですべての生きものの検査や治療を担当しています。
ニフレル広報さんが教える“通”な楽しみ方
日本語の“にふれる”が語源という「ニフレル」のコンセプトを説明しつつ、最初に案内したのが「かくれるにふれる」ゾーン。木の枝や葉っぱなどに擬態して身を隠すなどしている生きものたちを展示しています。
渋谷さんはこのゾーンの通な楽しみ方を紹介。実は床や天井の模様が「タテジマキンチャクダイ」の幼魚時代特有の丸い円の模様がモチーフであることを明かしました。「タテジマキンチャクダイ」の幼魚の水槽の前で、成魚と模様が異なる驚きの理由も説明。早速ニフレルの奥深さにふれる展開に。
関係者以外立ち入り禁止の獣医室に潜入!
スタッフオンリーのバックヤードへの潜入も見どころ。獣医師と限られた人しか入れない獣医室に村上さんが案内してくれました。治療台の上で、ぬいぐるみを使って生きものに麻酔をかけるシミュレーションも。最近ではワオキツネザルの治療をしたと話す村上さん。10匹いる群れの中で起こる順位争いによるケガだったとか。生きものたちのケンカの仲裁も業務のひとつだそう。
視聴者さんから寄せられる質問に随時答えつつ、魚のレントゲン写真から魚類の検査や治療の話、一緒に検査などを行う動物看護士についての話も。さらに村上さんのロッカーも公開!動物の図鑑、獣医衛生学、獣医生理学、獣医内科学、英語の書籍などがぎっしり…。「本は先人の知恵が詰まったもの」と多くの本を読んで日々の業務に役立てていると村上さん。
「カリカリ音」も確認!アメリカビーバーのかわいい食事光景
(左)マメ(右)ソラ
移動中にケープペンギン、ワオキツネザルの展示にも目を向けつつ、「うごきにふれる」ゾーンのアメリカビーバーの水槽へ。檻や柵がなく生きものたちが見やすいのもニフレルの特徴と渋谷さん。北アメリカ大陸に住むアメリカビーバー。ニフレルでは4頭を飼育。昨年生まれた双子には「ソラ」&「マメ」と名付けられました。
村上さんがエサを与えに移動するやいなや集まってくるビーバーたち。栄養がたくさん詰まったペレットというエサをくわえて次々に水の中へ。両手でエサをつかんで口に運ぶ姿がなんともかわいらしい!「カリカリ音を聞いてみますか?」と村上さんがマイクをビーバーの口元に。視聴者からも「聴こえる!」と続々コメントが。
配信を行っているクルーのもとに「ソラ」と「マメ」が接近する場面も。「ソラ」と「マメ」は昨年9月に生まれて現在体重は10kgほど。ちなみに両親は15kgで動物では珍しく夫婦で子育てを行うとのこと。「水槽の掃除の頻度」「尻尾の役割や特徴」「性別の見分け方」「ニフレルでは野菜や果物をあまり与えていない理由」など多くの質問に回答しました。
ミニカバ親子をバックヤードから間近で観察
インドクジャクの羽の抜け替わりや飛ぶ力についての質問に回答しながら、ミニカバのいる「みずべにふれる」ゾーンへ移動。昨年誕生したミニカバの子ども「ネムネム」が母親と一緒にいる姿を発見。ちなみに名前の由来は公募で誕生花「"ネム"ノキ」と、ぐっすりと"ねむ"る姿から。カバの中でも小さい種類のミニカバは体重200~250キロほど。普通のカバの10分の1くらいで、子どものネムネムは50キロ以上だとか。
今回の配信では特別にスタッフしか入れないバックヤードからミニカバ親子を至近距離で観察しました。青草をおいしそうに食べている親子の様子や紫外線やばい菌から体を守っているミニカバの体の表面の粘液までじっくり間近で撮影。ネムネムの出産秘話やミニカバのエサ、歯磨きについて、また年に一度行っている哺乳類の健康診断の話など興味深い話題がたくさん飛び出しました。
配信を終えて
渋谷さん「いつも配信では進行や撮影をしたり、コメントを読み取っていく側なのですが、今回はいろいろ段取りや指示をしていただけたので楽しむことに集中できました。」
村上さん「楽しかったです。緊張しなかったので好きなように話せました。」
久保ディレクター「初MCでした。ディレクター目線でいろんな方面に目を向けられたし、何かが起こったときにパッと行けるのは楽しいなと思いました。しゃべりの方はプロじゃないですから(笑)」
「マヌールのゆうべ」のキャラクターTシャツを抽選でプレゼント!
「生配信!みんなのダーウィン!ニフレルさんに凸ります」は2月29日まで配信中。視聴後アンケートに回答いただいた方の中から抽選で10名様に「マヌールのゆうべ」のキャラクターTシャツ(黒色/非売品)をプレゼントします!
*アンケートは終了しました。
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■レポート/ライター
高田りぶれ(たかだ・りぶれ)
山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。