令和になった今聴いても、心が震える80年代のミュージック。感性を重視して独自に進化した日本のロックは、大きな影響を与え、語り継がれています。今回は、日本中が熱狂の渦に包まれた、伝説のバンドをいくつかご紹介します。
目次
1.1980年代バンドブームについて
2.1980年代伝説のバンド
①チェッカーズ
②RCサクセション
③BOØWY(ボウイ)
④REBECCA(レベッカ)
⑤米米CLUB(こめこめクラブ)
⑥THE BLUE HEARTS(ザ ブルーハーツ)
■1980年代バンドブームについて
音楽の黄金時代とも言われる1980年~1990年代前半。自己表現のひとつとして、日本ではロックバンドブームが巻き起こりました。「ロック=不良」という意識が薄れ、リズム感のある音楽やストレートな歌詞は、多くの人が共感し、感情を解き放つ方法となったのです。
また、若者も楽器を手にすることが出来るようになり、気軽にミュージシャンを目指せるようになったことから、全国でアマチュアバンドが誕生。1980年代は、時代を超えて活躍するロックバンドたちが豊富にデビューしたことで、1990年代の爆発的なバンドブームの礎を築きました。
■1980年代伝説のバンド
①チェッカーズ
1980年代の音楽業界を牽引してきた、7人組男性ロックバンド・チェッカーズ。独特なリズムで若者の心情を歌った、デビュー曲「ギザギザハートの子守歌」は、今もなお幅広い世代から愛されており、「涙のリクエスト」、「ジュリアに傷心」などのヒット曲を連発しています。
当時、先進的なファッションや髪型は大流行し、楽曲だけにとどまらない人気を博しました。
1992年の解散発表後に行われたファイナルツアー『FINAL TOUR』最終日、チケットを取れなかった全国のファンが、日本武道館外にも大集結。ヒット曲が多い中、ライブのセットリストはアルバム曲が半数以上を占め、音楽性の高さに魅了されるステージとして、強く印象に残されています。
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②RCサクセション
忌野清志郎さんを中心に結成されたRCサクセション。「雨上がりの夜空に」や「スローバラード」といった名曲たちは、RCサクセションが影響を与えた数多くのアーティストによって、歌い継がれています。日本のロックスタイルの原型と言われるバンドであり、ド派手なヘアメイクとファッションのインパクトは、一度見たら忘れられません。
1万人のオーディエンスに熱狂させた忌野清志郎さんが見られる、1981年に行われた初の日本武道館公演。魂を揺さぶるシャウトや立ち回りは、どこをとってもカリスマ性に溢れています。色褪せるどころか凄さを増して、ダイレクトに心に響く、40年以上前のグルーヴは必見です。
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③BOØWY(ボウイ)
“誰にも似たくない、どこにも属さない”をコンセプトとし、SNSが発展していない時代に、メディアをほとんど利用せず、ライブパフォーマンスだけで支持を獲得したBOØWY(ボウイ)。氷室京介さんのパワフルでエッジの効いた歌声とポップなリズム布袋寅泰さんの飛び跳ねるようなギタープレイやソングライティングの才能は、それまで不良イメージの強かった、ロックのマイナス部分を払拭。市民権を得るバンドブームの火付け役となりました。代表曲は「Marionette -マリオネット- 」、「B・BLUE」などがあり、1987年にはロックで初めてオリコン1位に輝いています。
解散宣言後、完成されたばかりの東京ドームで行われた伝説のライブ『LAST GIGS』は、2日間で10万人が熱狂。ライブを大事に活動してきたBOØWYらしく、その後発売されたライブアルバムは、100万枚を超える異例のミリオンセラーとなりました。
④REBECCA(レベッカ)
代表曲「フレンズ」の爆発的ヒットにより、大ブレイクをはたしたREBECCA(レベッカ)。当時、女性がボーカルを務め、男性が楽器を担当するという編成は珍しく、ガールズポップの先駆けとなったバンドです。NOKKO(ノッコ)さんのキュートな歌声と、ティーンエイジャー目線のリアルな歌詞で、多くのファンを魅了し、1980年代後半の邦楽勢力図を変える影響力がありました。
曲がヒットし始めた1985年に行われたライブは、別名“酸欠ライブ”とも呼ばれるほど、ボルテージが最高潮に達した伝説のステージ。大ブレイク直前のエネルギッシュさと、時代を切り開く瞬間を目の当たりすることができます。
⑤米米CLUB(こめこめクラブ)
従来のロックバンドのイメージを覆し、音楽性と大衆性をあわせ持った、米米CLUB。「浪漫飛行」、「君がいるだけで」など、有名曲を生み出しています。とくに「君がいるだけで」は、日本レコード大賞にも選ばれ、累計約289.5万枚を売り上げて国民的スターとなりました。
米米CLUBの真骨頂はライブにあり、エンターテイメント性の高い演出が、評価されています。“二度と同じステージはやらない”と謳い、耳で聴く音楽は心地よく、ライブは全身で楽しめることにこだわりを持っているカールスモーキー石井さん。カッコよさと面白さの絶妙なバランスが虜になる、トークや小芝居も魅力です。
⑥THE BLUE HEARTS(ザ ブルーハーツ)
1987年に「リンダリンダ」でメジャーデビューした、パンク・ロックバンドTHE BLUE HEARTS(ザ ブルーハーツ)。「TRAIN-TRAIN」や「情熱の薔薇」など、当時を体験していない世代にも幅広く知られており、解散してもなお、ファンは増え続けています。目を惹く歌唱スタイルが、日本ロック界に衝撃を与え、キャッチーな曲調と若者の心理を率直に綴った歌詞は、CMや映画の挿入歌としても使用されるなど、根強い人気を誇るバンドのひとつです。初のワンマン日比谷野音ライブでは、熱狂的なファンとライブの過激さが危惧され、会場には鉄柵が設置されていましたが、「この鉄の檻は、人の心までも縛れんようじゃな」という甲本ヒロトさんの言葉に、多くのファンが胸を熱くしたライブでした。
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