日本独自の音楽文化を歩み始めた1970年~1980年代。世に多くの名曲を生み出し、時代を超えた今も愛され続けています。今回は、現在ブームが再燃している「昭和レトロな音楽機器」と一緒に、1970年代~80年代の名曲を振り返ります。
目次
1. スマホがない時代の音楽の聴き方
1-1. カセット
1-2. ラジオ
1-3. レコード
2. 1970年代の名曲紹介
2-1. オフコース
2-2. 西城秀樹
2-3. キャンディーズ
3. 1980年代の名曲紹介
3-1. 山口百恵
3-2. 尾崎 豊
3-3. 安全地帯
4.昭和の名曲を聞こう
スマホがない時代の音楽の聴き方
スマホが普及していない時代、ラジオ・カセットテープ・レコードが、音楽視聴方法の大部分を占めていました。不便さの中にもアナログ独特の魅力があり、サビまで曲を飛ばし、聴く楽曲を容易に再生できることが当たり前となっている、現在の音楽コンテンツとは、一味違った楽しみ方をもっています。
【カセット】
1970年頃、カセットテープが登場。プレイヤーを使って、音楽の再生と録音ができるようになります。ラジオから流れる音楽や、周囲の音を録音することで、繰り返し音楽を聴くことができるようになったのです。カセットから他のカセットに録音することも可能で、ダビングを重ねるうちに、音が劣化していくのも味のひとつ。雑味のあるレトロな音質は、令和になった今、再び人気を集めています。
【ラジオ】
録音機器がなかった当時、トレンドの音楽は、テレビやラジオで視聴されていました。1960年代になってテレビの普及率が上がっても、テレビはお茶の間に1台が一般的だったため、特定の時間に、パーソナリティを重視した放送を行うラジオが、とくに好まれていたのです。1960年代後半は、勉学に励む学生の深夜放送ブームを生み、多くの若者たちが、ラジオに耳を傾けていました。
【レコード】
円盤を回転させ、針を落として音楽を楽しむアナログレコード。1950年代~1960年代、日本ではレコードの黄金期を迎えました。CDには録音されていない周波数まで収録されているため、音の表現が豊で、実際の演奏の空気感も味わえます。ラジオ番組やCDの登場で、レコードの売り上げは不況に陥りましたが、アナログ独特の音と、物としての見た目の需要により、世界中でレコードブームが再燃中です。
1970年代の名曲紹介
■オフコース
小田和正と鈴木康博を中心に、1970年にデビューしたオフコース。大ヒット曲「さよなら」でブレイクし、「言葉にできない」「愛を止めないで」など、現在も耳にすることの多い名曲を続々と生み出しました。チケット応募総数が、約53万通にも及んだ日本武道館10日間公演は、伝説となっています。
■西城秀樹
1970年代のトップスターと言われる歌手・西城秀樹。音楽界を席巻した“新御三家”のひとりであり、「情熱の嵐」で、初めて歌謡曲にコールアンドレスポンスを取り入れました。「YOUNG MAN(Y.M.C.A. )」「傷だらけのローラ」は、言わずと知れた名曲。日本音楽シーンに多大な影響を与えた人物です。
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■キャンディーズ
アイドルファンの客層を広めた3人組グループ・キャンディーズ。1973年にデビューし、1978年解散と活動期間は短いものの、「年下の男の子」「春一番」は今も歌い継がれている名曲です。涙して発言した“普通の女の子に戻りたい”という突然の解散宣言は、一躍流行語になりました。
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1980年代の名曲紹介
■山口百恵
1980年に、人気絶頂の中で引退した歌手・山口百恵。「いい日旅立ち」「プレイバック Part2」「さよならの向う側」など、70~80年代の昭和歌謡界にその名を轟かせ続けました。引退後は表舞台に一度も顔をみせていませんが、彼女と彼女の楽曲は今でも強い存在感を放っています。
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■尾崎 豊
1983年にデビューし、若者の代弁者として、あっという間にスターとなった尾崎 豊。大人への反発を込めた「15の夜」は、今もなお愛され続けている名曲であり、「卒業」の過激な歌詞は、大きな話題を呼びました。亡くなる前年にリリースした「I LOVE YOU」も、歌い継がれている名バラードのひとつです。
■安全地帯
ボーカルである玉置浩二のソロ曲を含めて、数々のヒット曲を手掛けた安全地帯。圧倒的な歌唱力と音楽性を持ち、同業者である多くの歌手が、ファンを公言しています。1982年にメジャーデビューし、名曲「ワインレッドの心」「じれったい」「田園」などで人々を魅了。現在も精力的に活動中です。
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昭和の名曲を聞こう
NHKでは「伝説のコンサート」や「歌える!J-POP黄金のベストアルバム30M」などでさまざまな楽曲を放送しています。
また、NHKグループモールとNHK関連団体NHK文化センターでは、昭和のポップ、ロックシーンに焦点をあてて、後世に語り継ぐべきレジェンドを取り上げ、彼らの残してきた作品や活動を、ややアカデミックな切り口で紐解く教養講座「ロックン・ロール大学」を開催しています。
■デビュー40周年記念特別版「ロックン・ロール大学」チェッカーズ学 開催決定!
過去の開催はこちら
■【忌野清志郎学】スージー鈴木を学長に迎えロックン・ロール大学が開校します!生配信も決定!