新潟県と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?
人それぞれ異なるかと思いますが、どちらかといえば観光地よりも、お米や地酒など名産品や毎年ニュースにもなるほどの大雪をイメージする方が多いかと思います。
観光や旅の印象を持っている方が少ないかもしれませんが、実は新潟では日常の喧騒から離れてゆったり過ごすことができるため、旅をするならおすすめの場所といえます。
今回の記事では、新潟県が旅におすすめの場所である理由や新潟の旅の具体的なプラン例について紹介します。
ぜひ新潟県への旅を検討している方や、どこかゆっくり週末を過ごせる場所を探している方は最後までチェックしてみてください。
目次
1. 新潟県は旅におすすめ
2. 新潟で旅をするなら目的を絞るのがベスト!
3. 【目的別】新潟の旅のおすすめプラン
3-1. 絶景を堪能したい方に
3-2. 普段とは違った体験をしたい方に
3-3. グルメを堪能したい方に
3-4. 温泉で疲れを癒したい方に
4. 新潟で非日常を感じよう
5. ローカル線に興味があるなら
新潟県は旅におすすめ
日本には全国各地、魅力的な観光地がたくさんあります。
しかし、一方で人気が高い場所は人出が多く、歩きにくかったり観光するのに時間が取られてしまったりすることも多く、「ゆっくり過ごすはずだったのに疲れてしまった。」というケースも中には存在します。
新潟ならローカル線の旅や温泉など旅情をかきたてるような、ゆったり過ごせるスポットが多い上に、大混雑に見舞われることも少ないです。
よって、新潟は「非日常を味わいたい」「日々の喧騒から離れてゆっくり過ごしたい」と感じている方にうってつけといえます。
新潟で旅をするなら目的を絞るのがベスト!
大混雑に見舞われることが比較的少なくて旅にぴったりな新潟ですが、事前に計画を立てておかないと思ったようにスポットを巡れず、移動だけで時間が取られてしまう場合があります。
特に、バスやローカル線などで移動する場合、都心と比べると本数が少なく乗りたい時間にバスや電車が来ないこともあるので、目的を決めて大まかな予定を立てておくことはとても大切です。
行く前に、新潟でどのように過ごしたいのか、当日はどんなスケジュールで行動するのかしっかり決めておきましょう。
【目的別】新潟の旅のおすすめプラン
実際、新潟ではどのような旅ができるのか気になっている方もいるかと思います。
絶景を堪能したい方に
とにかく絶景を楽しみたい、都会では見られない光景で心癒されたいという方は絶景スポットを中心とした旅がおすすめです。
プラン例①:えちごトキめき鉄道で絶景巡り
えちごトキめき鉄道とは、県の鳥であるトキにちなんで名付けられた新潟県のローカル鉄道です。JRから移管された信越本線と北陸本線の一部を使用して運営しています。
えちごトキめき鉄道には山間を走る妙高はねうまラインと、日本海側を走る日本海ひすいラインで構成されており、ぞれぞれに絶景スポットが存在しているのが特徴です。
ここでは2つの絶景スポットを紹介します。
1つ目の絶景スポットが二本木駅周辺の棚田です。
二本木駅→妙高高原駅の場合は進行方向の左側、妙高高原駅→二本木駅の場合は進行方向右側に棚田が広がっています。
この場所では妙高山をバックに棚田を撮影することができ、観光客だけでなくカメラマンからも人気が高い場所となっています。
ただ、一日中いい写真が撮れる訳ではなく、午後になると妙高山が逆光となってしまい綺麗に撮影をするのが難しくなるので、写真を撮りたい方は午前中に訪れるとよいでしょう。
2つ目の絶景スポットが日本海に面した有間川駅です。
有間川駅では駅舎からも海を見ることができ、エメラルドグリーンの海が一面に広がっています。
日本海と聞くと暗く洗い海を想像する方が多いかと思いますが、太平洋側と異なり、太陽を背にして海を見ることができ、水の色を綺麗に撮影することが可能です。
また、有間川駅周辺は日中の風景も良いですが、夕暮れの海の風景も趣があります。
ノスタルジックな写真を撮影したい方にはおすすめです。
えちごトキめき鉄道は、JR北陸新幹線が停車する上越妙高駅と糸魚川駅を経由するため、効率よく回れればこれらを日帰りで堪能することが可能です。
プラン②十日町市でリフレクションを楽しむ
新潟にはえちごトキめき鉄道沿線以外にも絶景を楽しめる場所があります。
例えば、十日町市には美人林と呼ばれる約3万㎡のブナ林があります。
都会ではなかなか見ることができない日本の原風景が楽しめますし、ブナ林が池に反射した光景は幻想的な雰囲気となっています。
また、美人林から車で40分ほどの場所にある「清津峡渓谷トンネル」もおすすめです。
「清津峡渓谷トンネル」では床に水が張られており、自然とトンネルが融合したとてもフォトジェニックな一枚を撮影することが可能です。
普段とは違った体験をしたい方に
より非日常を感じたいのであれば、忙しい平日にはできないようなことをするのもおすすめです。
プラン例③:ローカル線の沿線巡りをする
先述したえちごトキめき鉄道の他にも、新潟県には松本駅〜南小谷駅~糸魚川駅を結ぶJR大糸線や六日町駅〜犀潟駅を走る北越急行ほくほく線などのローカル線が走っています。
こういったローカル線を巡るのも非日常感があっておすすめです。
例えば、えちごトキめき鉄道なら次のような日帰りプランが立てられます。
糸魚川駅を出発し、一度日本海沿いにある駅・有間川駅で下車し海沿いを観光した後、来た時とは逆方向の電車に乗って筒石駅に向かっています。
筒石駅はトンネル内にある駅で出口までに300段の階段がある珍しい駅です。
筒石駅を出た後は直江津駅に向かい、電車を乗り換えて先述した棚田が綺麗な二本木駅へ。
その後は逆方向の電車に乗って高田駅で下車し、再度上越妙高駅方面の路線に乗り換えます。
えちごトキめき鉄道に限らず、ローカル線では本数が少なくても行ったり来たりすることで、効率よく観光することができるので、ローカル線巡りをするときは覚えておくと良いでしょう。
また、ローカル線を巡る際に、もう1つポイントとなるのが乗車券です。
1日乗車券を活用することでお得に乗り降りをすることができます。
ぜひ計画を立てる時には乗車券についてもチェックしておきましょう。
*鉄道の情報は「えちごトキめき鉄道」のWEBサイトをご覧ください。
https://www.echigo-tokimeki.co.jp/
プラン例④:旅でしか乗れないような珍しい車両に乗る
旅をする際に普段は乗らないような珍しい車両に乗るのもおすすめです。
例えば、えちごトキめき鉄道ならオールメイドイン新潟をコンセプトとした豪華観光列車『雪月花』があります。
『雪月花』は車内の調度品から提供される料理、そしてガラス張りの豪華な車体に至るまで全て新潟で作られており、乗るだけで新潟を堪能できます。
えちごトキめき鉄道以外にも、北越急行ほくほく線では日本初のシアター・トレイン『ゆめぞら』もおすすめです。
『ゆめぞら』ではトンネルに入ると、天井が巨大スクリーンになり区間によって違った映像が映し出されます。
このように旅でしか乗れないような珍しい車両に乗って非日常を体験するのもおすすめです。
グルメを堪能したい方に
旅に出るならグルメを堪能したいと考える方もいるでしょう。
グルメもいろいろな楽しみ方があります。
プラン例⑤:駅弁を味わう
電車を使って新潟を旅する際におすすめなのが駅弁です。
新潟にはいろいろな駅弁があります。
例えば、新潟県のJR直江津駅にある名物駅弁「鱈めし」が有名でしょう。
名前の通りたらを使った弁当で、様々なたら料理を堪能することができます。
また、知る人ぞ知る駅弁として挙げられるのが、「民宿天上の笹寿司」です。
このお弁当は能生駅前にある民宿で作られているお弁当なので、通常であれば途中下車して駅から出ないと買えません。
しかし、観光特急1号が能生駅に運転停車する時間に合わせてホームでの販売をおこなっているので、観光特急1号に乗車している時に限り笹寿司を能生駅のホームで購入することが可能です。
この運転停車は時刻表には乗っていないため、知る人ぞ知る駅弁となっています。
他にも、新潟には数の子を使った駅弁や鮭を使った駅弁などがあるので、電車で旅をするのであれば駅弁を堪能するのもおすすめです。
プラン例⑥:漁港で海の幸を味わう
新潟には漁港がいくつかあり、漁港にある水産市場などでは海の幸を使ったグルメを味わうことができます。
飲食店の中には観光客だけでなく、地元民から支持されているお店もあるので、車で旅をするのであれば、地元の人から愛されているお店を巡るのもいいでしょう。
温泉で疲れを癒したい方に
新潟には温泉地もたくさんあり、旅館でゆったりしたり温泉街をめぐったりするのも魅力的です。
プラン例⑦:名作『雪国』の舞台・越後湯沢温泉で過ごす
越後湯沢温泉は東京から1時間ほどで行ける温泉地です。
気軽に行くことができる上に、駅の近くには日本酒を試飲できるお店や見学可能な酒蔵があります。
また、越後湯沢温泉は文豪・川端康成の名作『雪国』の舞台になった場所でもあります。
川端康成が滞在したと言われる宿には、当時のままの状態で部屋が残されており、川端康成が見た越後連山を私たちも眺められます。
グルメから名所、温泉に至るまで見どころが多いのが越後湯沢温泉の特徴です。
プラン例⑧:美肌効果のある赤倉温泉へ
赤倉温泉は妙高山のふもとにある温泉です。
美肌に良いとされており、特に女性客に人気の温泉となっています。
また、赤倉温泉では「縄流し」と呼ばれる配管に着いた湯華を掃除する作業が名物となっています。
新潟で非日常を感じよう
絶景やローカル線の旅、グルメや温泉など非日常感を味わえる要素が満載ですので、ゆったりと旅をするなら新潟県はとてもおすすめのエリアです。
ぜひ、日常の喧騒を忘れて旅に出たいという方は新潟に旅に出てはいかがでしょうか。
ローカル線に興味があるなら
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本記事で取り上げていない楽しみ方も紹介しているので、ぜひ、鉄道好きな方やローカル線に興味がある方はチェックしてみてください。