混迷の時代に救いの光をもたらした法然上人ゆかりの宝物や浄土教美術の名品が一堂に!
特別展「法然と極楽浄土」が、九州国立博物館にて2025年10月7日(火)から11月30日(日)まで開催されます。
九州国立博物館では初めてとなる浄土宗をテーマにした特別展であり、会期中の2025年10月にはちょうど開館20周年を迎えます。福岡は、浄土宗第二祖にして鎮西派の祖となる聖光の出身地です。聖光は比叡山で学んだのち36歳で法然の門弟となり、やがて都における法然教団への弾圧が迫るなか鎮西(九州)に戻り、久留米に開いた善導寺を拠点に師の遺志を継いで称名念仏(しょうみょうねんぶつ)を広めました。
鎮西派の発祥の地ともいえる福岡において、浄土宗の歴史を彩る優品の数々をご覧いただきます。
※特別展「法然と極楽浄土」は閉幕いたしました。
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平安時代末期、繰り返される内乱や災害・疫病の頻発によって世は乱れ、人々は疲弊していました。比叡山で学び、中国唐代の阿弥陀仏信仰者である善導(ぜんどう)(613~681)の教えに接した法然(法然房源空(ほうねんぼうげんくう)(1133~1212)は、承安5年(1175)、阿弥陀仏の名号を称えることによって誰もが等しく阿弥陀仏に救われ、極楽浄土に往生することを説き、浄土宗を開きました。その教えは貴族から庶民に至るまで多くの人々に支持され、現代に至るまで連綿と受け継がれています。
本展は、令和6年(2024)に浄土宗開宗850年を迎えることを機に、法然による浄土宗の立教開宗から、弟子たちによる諸派の創設と教義の確立、徳川将軍家の帰依(きえ)によって大きく発展を遂げるまでの、浄土宗850年におよぶ歴史を、全国の浄土宗諸寺院等が所蔵する国宝、重要文化財を含む貴重な名宝によってたどります。困難な時代に分け隔てなく万人の救済を目指した法然と門弟たちの生き方や、大切に守り伝えられてきた文化財にふれていただく貴重な機会です。

重要文化財《法然上人坐像》
鎌倉時代・14世紀 奈良・當麻寺奥院蔵(画像提供:奈良国立博物館)
通期展示
■見どころ
- 鎌倉仏教の一大宗派である浄土宗の美術と歴史を、鎌倉時代から江戸時代まで通覧する史上初の展覧会です。
- 開宗850年の大きな節目を契機に、浄土宗各派の協力を得て至宝が集まる決定的な展覧会です。
- 重要文化財「選択本願念仏集(せんちゃくほんがんねんぶつしゅう)」「七箇条制誡(しちかじょうせいかい)」など宗祖・法然にちなむ貴重な資料をはじめとする、国宝・重要文化財を多数含む文化財が一堂に集結します。
- 国宝「綴織當麻曼陀羅(つづれおりたいままんだら)」「阿弥陀二十五菩薩来迎図(あみだにじゅうごぼさつらいごうず)早来迎(はやらいごう)」をはじめとする浄土教美術の名品や、「仏涅槃群像(ぶつねはんぐんぞう)」などスケールの大きな優品など、浄土宗ゆかりの多彩な文化財をご覧いただけます。
- 戦争、天災、疫病などと向き合い、人々の救済を目指した法然やその継承者たちの姿は、現代の転換期を生きる私たちに生きるヒントを与えてくれることでしょう。

国宝《阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)》
鎌倉時代・14世紀 京都・知恩院蔵
10月7日(火)~11月3日(月・祝)展示

《五百羅漢図》
狩野一信筆 江戸時代・19世紀 東京・増上寺蔵
第57幅 神通
10月7日(火)~11月3日(月・祝)展示

《仏涅槃群像》
江戸時代・17世紀 香川・法然寺蔵
通期展示
※本展では、涅槃像と群像の一部を展示します。
■音声ガイド
歌舞伎俳優 松本幸四郎さんと市川染五郎さん、藤村紀子さんのナビゲーションで、展覧会の見どころや作品の魅力について分かりやすくご紹介します。
〇音声ガイド:歌舞伎俳優 松本幸四郎さん、市川染五郎さん

©PHOTOGRAPHER:AKIRA MAEDA ©SHOCHIKU ENTERTAINMENT
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松本幸四郎 | まつもと・こうしろう 1973年生まれ。父は二代目松本白鸚。79年に三代目松本金太郎を名のり初舞台。81年に七代目市川染五郎を襲名。2018年に十代目松本幸四郎を襲名。豊かな表現力で、古典はもちろん新作歌舞伎等でも存在感を発揮。また、歌舞伎以外の舞台やドラマ、映画などでも俳優として活躍し、注目を集める。 |

©kurigami ©SHOCHIKU ENTERTAINMENT
| 市川染五郎 | いちかわ・そめごろう 2005年生まれ。十代目松本幸四郎の長男。2009年に松本金太郎を名のり初舞台。18年に八代目市川染五郎を襲名。近年は大河ドラマや映画にも出演し、俳優としての活動の幅を広げている。第47回日本アカデミー賞にて新人俳優賞に選出される。 |
〇解説ナレーション:藤村紀子さん
■展覧会概要
九州会場 ※閉幕しました
- 会期:2025年10月7日(火)~11月30日(日)
[前期:10月7日(火)~11月3日(月・祝) /後期:11月5日(水)~11月30日(日)
*会期中、一部作品の展示替えを行います。 - 会場:九州国立博物館
- 開館時間:
日曜日・火曜日~木曜日 9:30~17:00(入館は16:30まで)
金曜日・土曜日【夜間開館】9:30~20:00(入館は19:30まで)
*夜間開館の実施については変更になることがあります。
- 休館日:月曜日〔ただし10月13日(月・祝)・11月3日(月・祝)・11月24日(月・振休)は開館、10月14日(火)・11月4日(火)・11月25日(火)は休館〕
- 主催:九州国立博物館・福岡県、NHK福岡放送局、NHKエンタープライズ九州、読売新聞社、西日本新聞社
- 特別協賛:キヤノン、大和証券グループ、T&D保険グループ、明治ホールディングス
- 協賛:JR東日本、清水建設、竹中工務店、三井住友銀行、三井不動産、三菱ガス化学、三菱地所
- 共催:(公財)九州国立博物館振興財団
- 特別協力:浄土宗開宗850年慶讃委員会、太宰府天満宮、文化庁
- 協力:NISSHA、はせがわ美術工芸、はせがわ
- お問い合わせ:050-5542-8600(ハローダイヤル)
京都会場 ※閉幕しました
- 会期:2024年10月8日(火)~12月1日(日)
[前期:10月8日(火)~11月4日(月・休) /後期:11月6日(水)~12月1日(日)]
*会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。 - 会場:京都国立博物館 平成知新館【東山七条】
- 主催:京都国立博物館、NHK京都放送局、NHKエンタープライズ近畿、読売新聞社
- 特別協賛:キヤノン、大和証券グループ、T&D保険グループ、明治ホールディングス
- 協賛:JR東日本、清水建設、竹中工務店、三井住友銀行、三井不動産、三菱ガス化学、三菱地所、三菱商事
- 特別協力:浄土宗開宗850年慶讃委員会、文化庁
- 協力:NISSHA
東京会場 ※閉幕しました
- 会期:2024年4月16日(火)~6月9日(日)
[前期 4月16日火)~5月12日(日) / 後期 5月14日(火)〜6月9日(日)] - 会場:東京国立博物館 平成館
- 主催:東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
- 特別協賛:キヤノン、大和証券グループ、T&D保険グループ、明治ホールディングス
- 協賛:JR東日本、清水建設、竹中工務店、三井住友銀行、三井不動産、三菱ガス化学、三菱地所、三菱商事
- 特別協力:浄土宗開宗850年慶讃委員会、文化庁
- 協力:NISSHA
▼特別展「法然と極楽浄土」公式サイト:
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/honen2024-25/
■チケット(九州会場)
観覧料(税込)
| 前売券 |
当日券 | |
| 一般 | 1,800円 | 2,000円 |
| 高大生 | 1,000円 | 1,200円 |
※中学生以下無料
販売期間:
前売券 2025年7月1日(火)~10月6日(月)
当日券 2025年10月7日(火)~11月30日(日)
販売場所 :
ARTPASS、ARTNEチケットオンライン、ローソンチケット、チケットぴあ、セブンチケット、ほか主要プレイガイド
数量限定でお得なイベント付きチケットや、オリジナルグッズ付きチケットもご用意しています。詳しくは公式サイトをご覧ください。










