NHK大河ドラマ「どうする家康」特別展レポート!「金陀美具足」や国宝名刀など見どころ多数

NHK大河ドラマ「どうする家康」特別展レポート!「金陀美具足」や国宝名刀など見どころ多数

現在放送中の松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」。今までにない家康像で描くストーリーが話題の本作の特別展が東京・三井記念美術館で415日(土)~611日(日)まで開催されています。大河ドラマや刀剣ファンの心をくすぐる展示で徳川家康の一生をたどる特別展の見どころをレポートします!


目次

1.音声ガイドは広瀬アリスさん!金ピカ甲冑など「どうする家康」ファン必見の名品が集合
2.家康の生涯、人物像がわかる品々で理解が深まる
3. 刀剣ファン必見!国宝クラスの名刀がズラリ

イベント詳細
関連商品


1. 音声ガイドは広瀬アリスさん!金ピカ甲冑など「どうする家康」ファン必見の名品が集合

本展では、大河ドラマ「どうする家康」で於愛の方を演じる広瀬アリスさんが、音声ガイドのナビゲーターを務めます。家康の生涯とその人間味あふれる魅力を展示品と共にご紹介します。

そして本展の目玉のひとつは、ドラマの中でもおなじみの今川義元から家康に贈られた金ピカ甲冑。モデルとなった重要文化財「金陀美具足」はひときわまばゆい光を放っています。


重要文化財 金陀美具足 桃山時代(16世紀)久能山東照宮博物館蔵 [全期間展示]

主人公の徳川家康ほか、織田信長、豊臣秀吉、武田信玄、明智光秀という名だたる戦国武将の肖像画もズラリ。現在ドラマを盛り上げている酒井忠次、本多忠勝、榊原康政ら三河の家臣団一同が描かれた「家康及び徳川十六将図」も。ドラマのシーンを思い浮かべながら、武将たちの凛々しい肖像画やまつわる品々をご覧ください。


家康及び徳川十六将図 伝狩野探信守政筆 江戸時代(17~18世紀)久能山東照宮博物館蔵 前期(4/15~5/14)展示

家康の母・伝通院(於大の方)の肖像画や家康の娘・亀姫に当てた手紙などドラマファンの心をくすぐる登場人物たちにまつわる品々も多数。


三井記念美術館 NHK大河ドラマ特別展『どうする家康』展示室6

 

他にも、これまでのドラマのストーリーをおさらいできるあらすじ紹介や相関図パネルも展示。

“松本家康”、“岡田信長”、“ムロ秀吉”の三大武将と写真が撮れるフォトスポットも!来館の記念にどうぞ。

 

2. 家康の生涯、人物像がわかる品々で理解が深まる

全長26メートルにも及ぶ巨大屏風で家康の一生をたどれる「大日本五道中図」も本展で押さえておきたいところ。東海道、甲州街道、中山道を描いた屏風にはドラマにも登場した岡崎城、駿府城などが。


大日本五道中図屏風(駿府・久能山の部分) 8曲2双 江戸時代(19世紀) 三井記念美術館蔵 通期展示

一組の屏風を江戸から京都までと大坂から長崎までに分けて展示。家康のターニングポイントとなった出来事もわかりやすく解説してあるので、ドラマを思い返したり、今後どのように描かれるのか考察するのもおすすめです。


三井記念美術館 NHK大河ドラマ特別展『どうする家康』展示室4

家康が二代将軍・秀忠に将軍職を譲って大御所となり、駿府城に移ってから愛用していた支度品の品々も展示。茶室をイメージした展示室では茶壺などの茶道具が。家康自ら調合した薬を入れた薬壺やスペイン国王から贈られた洋時計といった貴重な調度品も。


重要文化財 洋時計 1573年 久能山東照宮博物館蔵 前期(4/15〜5/14)展示

家康の身の回りの支度品から、華美なものではなく、質素なものを好む人柄が伝わります。海外の文化を積極的に取り入れて出版事業にも力を入れるなど好奇心の強さも見て取れる展示に。ドラマで現在描かれている若き家康がどのような人生をたどるのかを知ることで作品への期待感がより高まります。

 

3. 刀剣ファン必見!国宝クラスの名刀がズラリ

本展に揃う国宝クラスの貴重な刀剣も見どころ。ご神体として祀られている家康の愛刀で重要文化財「太刀 無銘光世 切付銘 妙純伝持ソハヤツルキウツスナリ」(写真下)、戦国武将・石田三成から紀州徳川家に渡った国宝「短刀 無銘正宗(名物 日向正宗)」など刀剣ファンにはおなじみの名刀が展示されます。

 
国宝 短刀 無銘 正宗(名物 日向正宗) 鎌倉時代(14世紀) 三井記念美術館蔵 前期(4/15~5/14)展示

会期中、刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞ONLINE」の刀剣男士キャラクター「ソハヤノツルキ」と「日向正宗」の等身大パネルを美術館1階入口に展示するコラボ企画も。

他にも家康が所持した重要文化財「脇指 無銘貞宗」、国宝「短刀 無銘貞宗(名物 徳善院貞宗)」なども展示。美しい刃文がよく見えるように透明アクリル板を使用した展示でお披露目されています。

本展覧会の展示期間は前期が415日(土)~514日(日)、後期が516日(火)~611日(日)と分かれていて、一部展示物が入れ替わります。

徳川家康にまつわる品々が一堂に会する貴重なチャンスをお見逃しなく!

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◆レポート/ライター
高田りぶれ(たかだ・りぶれ)
山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。
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◆イベント詳細

【東京展】

会場
三井記念美術館
会期
2023年4月15日(土)〜6月11日(日)
※会期中、展示替えあり
開館時間
10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日
月曜日※但し5月1日(月)は開館
住所
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 三井本館7階


巡回情報

【岡崎展】

会場
会期
2023年7月1日(土)〜8月20日(日)
開館時間
10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日
月曜日 ※但し7月17 日(月・祝)は開館、7月18 日(火)
住所
〒444-0002 愛知県岡崎市高隆寺町字峠1番地

【静岡展】

会場
会期
2023年11月3日(金・祝)〜12月13日(水)
開館時間
10:00〜19:00(展示室入場は閉館30分前まで)
休館日
月曜日※祝日の場合は開館、翌日休館、年末年始
住所
420-0852 静岡県静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3階


◆関連商品

『NHK大河ドラマ・ガイド どうする家康 前編』

徳川家康の生涯を新たな視点で描く2023年放送の大河ドラマ『どうする家康』。松本潤主演の注目の大河ドラマを、とことん楽しむためのガイドブック第1弾。

『NHK大河ドラマ歴史ハンドブック どうする家康 徳川家康と家臣団たちの時代』

知られざる家康と家臣団の姿を、専門家が分かりやすく解説。家康が開いた都市・江戸をめぐる特集や、「城郭」「肖像」「神格化」「グローバリズム」など多角的な視点から家康に迫った論考も収載。大河ファン・歴史ファン必携の1冊!


『新説 家康と三方原合戦 生涯唯一の大敗を読み解く』

2023年大河ドラマ「どうする家康」の時代考証者が、家康最大のターニングポイントとなった三方原合戦の真相と、歴史的意義に迫る!

ドラマの脚本を基に、ストーリーやセリフを小説として楽しめるようにしたノベライズ第一巻。歴史・大河ドラマファンをはじめ、時代小説ファン、出演者のファンなど、各人それぞれの角度で楽しめる。
         

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