源氏物語に登場する姫たちのイメージで刺繍した振袖や几帳を展示
50年にわたり日本刺繍の普及活動を続けてきた草乃しずかさんの展覧会「草乃しずか日本刺繍展」が、8月30日(金)から9月16日(月・祝)まで東京・日本橋髙島屋で開催されます。
草乃しずかさんが日本刺繍に魅せられ作家活動を始めて50年の歳月が過ぎました。本展では、源氏物語に登場する姫たちに想いを寄せ、それぞれのイメージでひと針ひと針刺繍した振袖や几帳のほか、10年ごとに作り続けている「桜日記」の9作目を初披露いたします。
ほかにも平和への祈りの気持ちを込めて刺繍した、「命シリーズ」と題して制作されたタペストリー、「日本刺繍=和装」という概念を覆してドレスや小物にも刺繍をした作品など、「日本刺繍は心模様を表現するアートだ」と語り、日本刺繍の普及活動を続けてきた草乃しずかさんの世界を、約200点の作品を通じ紹介いたします。
◆主な展示作品
<花を装う 源氏物語>
源氏物語に登場する姫君たちをイメージし刺繍されたきものと几帳、掛軸や屏風など約20点を展示いたします。
<桜の刺繍で描く 女の一生>
着物をキャンパスに見立て布地選びから構図、デザイン、色彩、刺繍技法によって桜のモチーフを変化させました。3歳の祝着から60歳の訪問着まで9点で女の一生を表現。成長していく精神的な面をとらえて制作されています。
<「命」シリーズ>
身内との悲しい別れの中で、自分が生かされていることへの感謝を刺繍しているうちに気がつき「命シリーズ」(タペストリー)を制作。7作目となる新作は「地球に愛と希望を感じて…」と題されました。平和であることこそ表現できる創作の世界。この美しい地球を大切にしたいという思いで制作されたライフワークともなる刺繍作品です。
<その他>
◆展覧会開催によせて ~草乃しずかさんメッセージ~
草乃しずかさん
刺繍でこころを表現することを、私は作品のテーマとしてきました。
源氏物語の姫君たちの生涯、そして桜の刺繍で描く女の一生。これらの最新作を含む約200点を一堂に展示します。ドレスに日本刺繍を施した作品も、是非ご覧いただきたいと思います。日本で育まれてきた日本刺繍というアートを、これからも伝えていきたいと強く思っております。
プロフィール 石川県羽咋市生まれ。 日本刺繍を丹羽正明氏に師事。 |
◆開催概要
- 展覧会名:「草乃しずか日本刺繍展」
- 会期:2024年8月30日(金)~9月16日(月・祝)
- 入場時間:午前10時30分~午後7時(午後7時30分閉場)
※最終日9月16日(月・祝)は午後5時30分まで(午後6時閉場) - 会場:日本橋髙島屋S.C.本館 8階ホール
- 主催:NHK財団
- 企画制作:アトリエ草乃しずか
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入場料〈税込〉:
当日券:一般 1,200円/大学・高校生 1,000円 中学生以下無料 - チケット販売:セブンチケット、ローソンチケット、イープラス、展覧会場 入場券売場
▼詳しくは、展覧会公式ページ (takashimaya.co.jp)をご覧ください。
「草乃しずか日本刺繍展」
<展覧会の開催についてのお問い合わせ> NHK財団 展開・広報事業部 |
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