千田先生と城の専門家ゲストとともにお城を訪ねる配信 「最強不滅の城ライブ」でさらにわかる城の魅力

千田先生と城の専門家ゲストとともにお城を訪ねる配信 「最強不滅の城ライブ」でさらにわかる城の魅力

日本のお城を城郭考古学の立場から研究する“城マスター”の千田嘉博先生が、毎月一城、お城をめぐる「最強不滅の城ライブ」。自宅で楽しめるお城ライブの魅力や、城好きゲストを迎えたこれまでのお城紹介など、一歩進んだお城の歩き方を伝授してもらいました。

目次
1.視聴者と一緒に楽しめる城ライブの魅力
2.高知城、備中松山城、小田原城、小諸城をめぐった、今までの城ライブ
3.お城は地域を活かす歴史の資産

視聴者と一緒に楽しめる城ライブの魅力

ーー視聴者とチャットのやり取りをしながらのイベント「最強不滅の城ライブ」は、いかがでしたか?

全体としてすごく楽しかったです。ご覧いただいている全国の方から、ダイレクトに質問を頂戴して、双方向でお城を楽しむことは今までなかったので、自分自身にとってもすごく魅力的な体験でした。

高知城、備中松山城、小田原城、小諸城をめぐった、今までの城ライブ

ーー記念すべき第1回の配信は、高知城。

ゲストでお迎えした本郷先生は、知識が豊富で、お話もお上手でした。今見える高知城だけではなく、南北朝時代とか、高知の中世前期以来の歴史を、現地で語っていただきました。そういう歴史の積み重ねで、今見る私たちの高知城が出来ていることを確認できたのは、非常に楽しかったです。

*通常は非公開の高知城 詰門の中へ

 また、特別なご協力を高知市にたまわって、非公開である詰門の中の、秘密の階段をたどらせていただきました。図面では見ていたものが、実際に自分で歴史を体験させていただけて、とても光栄でした。そして、それを自分だけの幸せな体験経験ではなく、配信を通じて全国の方とともに感じられたという事が、本当に嬉しかったです。

*Vol.1ゲストは東京大学史料編纂所教授の本郷和人先生をお迎え。東京大学・同大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事し日本中世史を学ぶ。中世政治史、古文書学専攻。史料編纂所で『大日本史料』第五編の編纂を担当。著書に『天皇はなぜ生き残ったか』『戦国武将の明暗』など。NHK大河ドラマ『平清盛』時代考証担当。

ーー第2回は、天守が現存する唯一の山城として知られる備中松山城。

備中松山城は江戸時代、全国でも稀な山城として整備されたお城です。備中松山城回でのゲストの村井さんは、お城のことにとても詳しいのですが、城ライブではいろいろなご質問をしてもらえました。現地の石垣にしても、天守にしても、こういう歴史の意味があるんだっていうことを、一つずつ確認しながらたどって行けたのは、すごく良かったなと思います。

ここでも、通常は非公開の、二重櫓の中に入れていただきました。備中松山城の、背後の守りの様子や、櫓から見た天守など、日頃なかなか見ることができない歴史的な景色を、皆さんと一緒に見ることができて良かったです。それから、ご城主の「さんじゅーろー」さんが本当に可愛くて、さすが猫城主さまだと思いました。

Vol.2ゲストは俳優・タレントの村井美樹さんをお迎え。鉄道ファン・歴史ファンで知られ、大のお城好き。現在、NHK総合「日本最強の城スペシャル」に出演中。

第3回は、神奈川県の小田原城。

小田原城は、何と言いましても、ゲストの河合先生と、小田原城天守閣館長の諏訪間先生にお出ましいただいた、ゴージャスな回でした。近世小田原城を単に訪ねるというだけではなく、「どういう風に調査をして、こういうことが分かったから、だから今こういう風に復元されている」という、普通ではできない小田原城の読み解きができたのです。本当に、この配信ならではの小田原城探検をさせていただけたので、とても幸せでした。

また、河合先生はとても歴史に詳しいのですが、まさに現場に立って、東海道を抑えていた小田原城の、特別な役割について話を聞くことができたのは、非常に感銘深かったです。それぞれの専門家の話をお伺いさせていただけたことで、小田原城の見え方っていうのがこんなに変わるんだ…と、自分自身も経験できたことが、とても嬉しい回でした。

Vol.3ゲストは歴史作家/多摩大学客員教授の河合敦さんをお迎え。高校教師を27年間勤め、現在、多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師。講演会、執筆活動、テレビ・ラジオで日本史を解説し人気を博す。主な出演番組「世界一受けたい授業」(日本テレビ)「歴史探偵」(NHK)など、著書に「早わかり日本史」(日本実業出版社)などがある。

お城は地域を活かす歴史の資産

ーー先生にとってずばり「お城」はどんな存在ですか?

私は中学1年生からお城を好きになって、今もすごく大好きなんです。例えば、今から400年か500年前の武将や刀が感じられる場所を、改めて思い返してみると、「城」しかないんですよね。私たちは21世紀に暮らしていますが、お城は時間旅行をしているような、そういう空間だと思います。まさにタイムトラベルと言ったらいいでしょうか。

お城を理解するほど、戦国時代や江戸時代に、役割を果たしていただけではなく、今日の私たちの時代の基礎になっていることが分かります。昔、京都には室町幕府が、江戸時代には江戸幕府があり、全国の中心ではありましたが、完全に中央集権ではなく、各地域をそれぞれのお城を中心とした、大名や藩が治めていました。まさにお城というのは、自治的にまとまっていたことのシンボルなのです。

つまり、21世紀にもう一度、それぞれの地域が活力のあるものになるために、お城は意義を見直すべき、歴史の資産なのではないかなという風に思います。

ーー視聴者に向けてメッセージをお願いします。

多くの方が、楽しんでお城歩きをしてくださっていて、すごく嬉しく思っています。 お城は1人で歩いてももちろん楽しいのですが、ここに注目したらこういうことが分かってくるんだよ、というポイントが掴めると、もっともっと楽しくなります。

それでいうと、NHK グループモールで販売しているDVDや、配信している「千田先生と行く!日本最強で不滅の城ライブ」をご覧いただければ、取り上げたお城について詳しく理解いただけるだけではなく、お城を見るときのポイントも掴むことができるはずです。

ぜひご覧いただいて、より一歩深めたお城歩きや、お城を楽しむ手がかりにしてもらえたらいいなと願っております。

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城への愛がたっぷり詰まった千田先生のインタビュー。“城マスター”の千田先生たちによるディープでマニアックなお城トークは、「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城 DVD」や「千田先生と行く!日本最強で不滅の城ライブ」でご覧いただけます。みなさまもぜひ、魅力あふれる名城めぐりをしてみてはいかがでしょうか?

 ◆NHK番組放送予定

「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城スペシャル」
2022年72日(土)18001929 NHK BSプレミアム・BS4K
「沖縄の城 ~世界遺産 グスクの謎~」

首里城など5つのグスクが世界遺産に登録、人気観光地になっている。特徴は、壮大な石垣。本土の城が本格的に石垣を取り入れたのは、信長の安土城。グスクではそれより数百年前、精巧な石垣を造り上げていたが、その技術は大きな謎。またグスクには、祈りの場があり、信仰の対象となってきた。その原点を求め、伝説が息づく離島へ。謎に迫るのは、城郭考古学者の千田嘉博先生。魅力あふれる沖縄の歴史と文化にあなたをご招待!

番組ホームページ

◆千田先生プロフィール

千田嘉博(城郭考古学者)

1963(昭和38)年、愛知県生まれ。城郭考古学者、大阪大学博士(文学)。現在、奈良大学文学部文化財学科教授。中学生の夏休みに姫路城を遠望して感動し、日本と世界の城の探検をはじめる。2015年に濱田青陵賞受賞。主な著書に『戦国の城を歩く』(ちくま学芸文庫)『信長の城』(岩波書店)『城郭考古学の冒険』(幻冬舎新書)などがある。


◆関連商品


絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城 DVD 全5枚(千田先生の缶バッジ付)
16,500円


NHK8K 『国宝へようこそ 姫路城』
4,180円
         
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