「ゴマちゃん」の愛称でお馴染みのゴマフアザラシ。本記事では、ゴマフアザラシの生態や魅力、伊勢シーパラダイスのゴマフアザラシ「ルン太」について写真や動画と共にご紹介!その他にも、水族館で行われている人気イベントや、飼育員さんが選ぶベストショットなど深掘りしてお伝えします。
目次
1. 伊勢シーパラダイスのゴマフアザラシ「ルン太」
2. 伊勢シーパラダイスで会えるゴマフアザラシについて
3. ゴマフアザラシとは
4. 伊勢シーパラダイスに行こう!
1. 伊勢シーパラダイスのゴマフアザラシ「ルン太」
伊勢シーパラダイスで誕生した、ゴマフアザラシのオスのルン太。飼育のエピソードや魅力を、飼育を担当した藤原瑞穂さんにお話を伺いました!
■名前はどうやって決まったの?
藤原さん「一般募集をし、サン太くんとルーちゃんから一文字ずつもらいました。“マイペースに伸び伸び大きくなって欲しい”という思いと、“ルンルンと明るく楽しく毎日を過ごしてもらいたい”という思いが込められています。」
■飼育のエピソード
2020年5月3日に伊勢シーパラダイスで生まれたルン太。離乳の時期にお魚をなかなか食べてくれず、約1ヵ月半もの間スタッフが強制給餌をしていたんだとか。
藤原さん「長年アザラシの離乳に携わっている先輩スタッフもびっくりするくらいお魚に興味なくて…。魚を手で動かして泳いでいる風にしてみたり、いろいろ試行錯誤しました。特にキッカケなく食べるようになってくれたんですが、“このまま食べてくれなかったらどうしよう…”と不安な気持ちが大きかったので、普通に食べてくれるようになったときはすごく嬉しかったです。」
■飼育にあたり気を付けていること
藤原さん「採血・体重測定など健康管理をしながら餌の量を調整しています。餌の食べ具合や、体を触って傷がないかなどもチェックしています。お客さんの前でパフォーマンスをするので、安全面も考慮しながら、いつもと違う行動がないかなども注意深く見ています。」
■ルン太の魅力を一言で言うと?
藤原さん「やっぱり、やんちゃで何をやっても憎めない愛されキャラなところがルン太の魅力ですね。最近は落ち着いたんですが、ちょっと前までスロープにある滑り止めのマットをかじったり、水中に落としたりっていうイタズラがルン太のブームでした。飼育員さんに構って欲しくてわざとやっているみたいなんですが、こういうイタズラもなんだかんだ可愛くて憎めないんですよね。」
2. 伊勢シーパラダイスで会えるゴマフアザラシについて
伊勢シーパラダイスでは、ルン太以外にも10匹のゴマフアザラシがいます。それぞれご紹介します。(24年1月4日時点)
■ゴマフアザラシ大家系図!
■伊勢シーパラダイスの人気イベント
伊勢シーパラダイスでの人気イベントをピックアップしてご紹介します。
【アザラシとのんびりゴロゴロ】
ゴマちゃんこと「ゴマフアザラシ」たちが、縦横無尽に動きまくるゴロゴロイベント。イベント中はガラス越しの展示ではなく、同じ空間でアザラシたちと一緒に寝転んだりゼロ距離で観察したりすることができます。
藤原さん「夏限定でパワーアップして実施したイベントです。雨具を着て参加してくださったり、裸足で参加してくださったり、たくさんの方がゴマちゃんとゴロゴロを楽しんでくださいました。水着を着て参加するお子様も。ゴマちゃんと一緒にびしょ濡れになりながら、ゴマちゃんの目線を楽しめるイベントです。」
【ゴマちゃんをひざ枕体験】
ゴマちゃんを膝にのせてより間近にアザラシを感じることのできるイベント。においや触り心地、ずっしりとした重みを間近で体験することができます。大人気の有料イベントで、チケットは数分で完売することも。
■これから実施されるイベント
- 「アザラシゴロゴロ」
- 「ゴマちゃんタッチ」
- 「ゴマちゃんを膝枕体験」
※膝枕体験は冬休み期間(12/23~1/8予定)限定の予約制有料イベントです。
※ゴマフアザラシ以外の生きものふれあいイベントやショーも実施しております。
3. ゴマフアザラシとは
「ゴマフアザラシ(英名:Spotted seal)」は、アザラシ科ゴマフアザラシ属に属する海棲哺乳類。アラスカや北海道など寒い海に生息し、流氷の上で出産、育児をおこないます。
名前の由来になっているゴマを振ったような黒い斑点模様が特徴で、ニシンやタラ、カレイなどの魚のほか、イカやタコ、エビなどの甲殻類や貝類など、幅広い食性を持っています。
■ゴマフアザラシの生態について
生まれたばかりのゴマフアザラシは体長75~90cm、体重は7~12kg程度で、全身が白い産毛で覆われています。この白い毛はホッキョクグマなどの敵から見つかりにくいようにするためといわれており、生後2~3週間で全て抜け落ちます。
おとなになると体重が100㎏を超え、一般的にメスよりオスの方が大きい傾向にあります。
平均寿命は20~25年程度。寿命は個体や環境によって異なり、飼育環境下では30年を超える個体も確認されています。
また、ゴマフアザラシは年に一度全身の毛が生え変わる「換毛期」があります。換毛期は繁殖期が終わった3月から5月頃にやってきます。
■日本ではどこで見られるの?
ゴマフアザラシは日本の水族館で最も広く飼育されているアザラシ。ゴマフアザラシのいる動物園水族館は水族館だけでも30館以上あります。
4. 伊勢シーパラダイスに行こう!
伊勢シーパラダイスは、動物との距離が近い「ふれあい」がテーマの水族館。今回ご紹介したゴマフアザラシのほかに、セイウチ、イルカ、カワウソ、ペンギン、タツノオトシゴ、クマノミなどさまざまな海獣やお魚が展示されています。
さらに伊勢シーパラダイスは、動物と触れ合える人気のイベントがたくさん。セイウチと一緒に写真が撮れる「セイウチハイポーズ」、ツメナシカワウソと握手が体験できる「ツメナシカワウソと握手」、運動神経抜群で元気いっぱいのアシカが見られる「アシカショー」など、子どもから大人まで楽しめるイベントが盛りだくさん。
(※動物の体調により、中止となる場合があります。)
動物たちとの触れ合いをゼロ距離で楽しめる「伊勢シーパラダイス」に、ぜひ足を運んでみてくださいね。
■伊勢シーパラダイス
〒519-0602
三重県伊勢市二見町江580
TEL:0596-42-1760
詳しくは公式サイトをご確認ください。
※2023年11月取材時の情報です。
■みんなのダーウィン!どうぶつえん すいぞくかん
全国の動物園・水族館の飼育員さんたちが撮影するイチオシの動物映像をお届けするYouTube。動物たちのかわいい表情や、思わず笑ってしまうしぐさ、ためになる動物の生態情報などを発信しています! NHK「ダーウィンが来た!」制作チームが運用しています。
https://www.youtube.com/@user-wo6ts6li4y
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