「チェッカーズ学」担当Dが制作秘話&紅白裏話を語る!ロックン・ロール大学第2弾レポート

「チェッカーズ学」担当Dが制作秘話&紅白裏話を語る!ロックン・ロール大学第2弾レポート

NHKに残る希少映像を利用し、レジェンドアーティストを徹底解剖していく新感覚の音楽教養講座「ロックン・ロール大学」。第2弾はデビュー40周年記念特別版「チェッカーズ学」(全2回)。当時のキャニオン・レコード制作担当者・倉中保さんをお迎えして開催された第2回の講義の模様をレポートします。伝説のバンド・チェッカーズとの楽曲制作秘話、最後のメディア出演となった紅白歌合戦の裏側…などなど貴重なエピソードが披露されました。

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目次


1. 実は葛藤も…チェッカーズとの出会い
2. ヒット曲の懐かしい映像とともに語るチェッカーズ独特の制作秘話
3. 伝説の武道館ファイナルライブ、最後の紅白歌合戦の現場裏話
4. 講座を終えてのコメント 【ゲスト・倉中保さん】

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1. 実は葛藤も…チェッカーズとの出会い

今回の講義のスペシャルゲストは、レコーディング・ディレクターの倉中保さん。キャニオン・レコードに入社し、尾崎亜美らの人気アーティストを担当。チェッカーズにはアルバム「Seven Heaven」から合流し、解散までグループと濃密な時間を過ごした方です。現在も音楽制作に携わり、メンバーとの関係性を継続している倉中さんと学長の音楽評論家・スージー鈴木さんとの掛け合いで講義を展開しました。

すでに自分たちでアルバムも手掛けていて、人気もあったチェッカーズ。担当を命じられたときに葛藤した心境や、鮮明に憶えている最初の出会いやメンバーの第一印象、いかにしてコミュニケーションを深めていったのかも語っていたただきました。


2. ヒット曲の懐かしい映像とともに語るチェッカーズ独特の制作秘話

チェッカーズ後期の楽曲制作に関わっていた倉中さん。チェッカーズの曲作りの具体的なプロセスについてもお話しいただきました。メンバー内の作曲陣がデモテープを持参。メンバー全員と倉中さんらで聴いて多数決を取る民主的なコンペ方式が採用されていたそうです。デモテープにナオユキ(藤井尚之)さんがメロディーをサックスで録音してきた話や、マサハル(鶴久政治)さんが誰よりも多くの曲を提出してきたなどの裏話も。

I Love you, SAYONARA」「夜明けのブレス」「I Have a Dream」などの名曲を、NHKの音楽番組などで披露した映像を放映。それぞれの曲の制作過程やレコーディングでの秘話など倉中さんだからこそ語れる興味深いエピソードをたっぷりと聞かせていただきました。メンバーひとりひとりの音楽性や知られざるキャラクターの話も飛び出し、受講生の皆さんは熱心に耳を傾けていました。


3. 伝説の武道館ファイナルライブ、最後の紅白歌合戦の現場裏話

チェッカーズを語る上で欠かせない伝説の日本武道館ライブ「FINAL TOUR」、グループ最後のテレビ出演となった「第43回NHK紅白歌合戦」の模様も高画質のレストア映像で公開。どちらの現場にも立ち会っていた倉中さんが当時の状況や裏話をお話いただきました。

武道館でのファイナルライブで設置された円形回転舞台の驚きの裏側、現在のライブでは必須のイヤモニを使えない環境下での圧巻のパフォーマンスも回顧。大ヒット曲を連ねた「フェアウェル・メドレー」でのファンたちの大合唱が胸を打った「第43回NHK紅白歌合戦」。その終演後のメンバーたちの様子についてなど、現場で目の当たりにした貴重な体験の数々をリアルに語っていただきました。

ロックン・ロール大学「チェッカーズ学」第2回使用映像リスト(紹介順)

「I Love you, SAYONARA」(1987年5月放送、 NHK『ヤングスタジオ101』より)
「Room」(1989年公演、DVD『SEVEN HEAVEN TOUR』より)
「素直にI'm Sorry」(1988年12月放送、 NHK『1988ライブスペシャル』より)
「Friends and Dream」(1989年12月放送、NHK『第40回紅白歌合戦』より)
「夜明けのブレス」(1992年10月放送、 NHK『愉快にオンステージ』より)
「I have a dream」(1991年公演、DVD『I have a Dream TOUR “WHITE PARTY Ⅱ”』より)
「7つの海の地球儀」(1987年11月放送、NHK『ヤングスタジオ101』より)※Cute Beat Club Band名義
「Standing on the Rainbow」「NANA」(1992年12月公演、DVD『FINAL TOUR』より)
「フェアウェル・メドレー ギザギザハートの子守唄~涙のリクエスト~星屑のステージ~I Love you, SAYONARA~Present for you」(1992年12月放送、NHK『第43回紅白歌合戦』より)

4. 講座を終えてのコメント 【ゲスト・倉中保さん】

35年くらい時間が経っていますから、今回の講座のためにメンバーに不明な点を改めて質問しました。それぞれを語る機会がやっと来たなということもありまして。今、考えるとすごいですね。あの緊張感とパワー。そして、Together感。当時はパフォーマンスもレコーディングも今のようにやり直しがきかないから、臨み方が一発勝負前提でした。

でも、それが当たり前だったし、その条件でやらなきゃいけないんで成長せざるを得ない。彼らはその状況をむしろエンジョイしていたのでは。改めて、こんなバンドはなかなかいないなということを再確認しました。今回の映像ではクロベエが叩いているシーンでいろいろな事を思い出しました。印象的だったのは『I have a dream』。生演奏の独特な緊張感がよみがえりましたね。

倉中さんを迎えて開催した「チェッカーズ学」第2回は見逃し配信中です。今も語り継がれる日本武道館でのファイナルライブ、「フェアウェル・メドレー」を披露したNHK「第43回紅白歌合戦」の模様も高画質で楽しめます。NHKの希少映像とここでしか聞けないトークでチェッカーズを振り返ってみませんか?

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◆レポート/ライター
高田りぶれ(たかだ・りぶれ)
山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。
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■「チェッカーズ学」詳細

講座名:デビュー40周年記念特別版「ロックン・ロール大学」チェッカーズ学
講師:スージー鈴木(学長)、倉中保(第2回目ゲスト)

<第2回>
アーカイブ配信:8月22日(火) 23時59分 まで
配信チケット販売期間:8月22日(火) 12時00分 まで

※見逃し配信(アーカイブ配信)は、期間中なんどでも視聴可能です。

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【講師プロフィール】

スージー鈴木 

学長:スージー鈴木(すーじー・すずき)

音楽評論家、小説家、ラジオDJ。1966年11月26日、大阪府東大阪市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。音楽評論家として、昭和歌謡から最新ヒット曲までを「プロ・リスナー」的に評論。bayfm『9の音粋』月曜日担当DJ。著書に『幸福な退職』『桑田佳祐論』『サザンオールスターズ1978-1985』(新潮新書)、『EPICソニーとその時代』(集英社新書)、『平成Jポップと令和歌謡』『80年代音楽解体新書』『1979年の歌謡曲』(いずれも彩流社)、『恋するラジオ』『チェッカーズの音楽とその時代』(いずれもブックマン社)など多数。

【ゲストプロフィール】

 

倉中 保(くらなか・たもつ)

音楽制作会社代表、レコーディング・ディレクター。早稲田大学卒業後、キャニオンレコード入社。尾崎亜美、岡田有希子、堀ちえみ、チェッカーズ、陣内孝則、シャムロック、BL WALTZ、福士久美子等、数多くの作品のレコーディング・ディレクターを務める。チェッカーズ解散後は藤井フミヤのソロ作品を担当。1997年に独立し音楽制作会社設立後もその関係は継続している。アーティスト以外にも、古畑任三郎シリーズを始め映画・ドラマ、コマーシャルなどの音楽ディレクターとして活躍している。


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