NHKスペシャル 日本人はなぜ戦争へと向かったのか DVD-BOX 全5枚
なぜ日本は無謀な戦争への道を選択したのか…。
太平洋戦争70年の年に問いかける大型歴史ドキュメンタリーシリーズ!
「坂の上の雲」の時代に一気に世界の表舞台に躍り出た日本。それからわずか30年あまりで戦争への道を突き進んでいくことになる。日本はなぜかくも短期間のうちに世界の趨勢から脱落することになったのか。戦後、軍関係者や研究者が、国策決定に関わった旧軍人や外交官を対象に膨大なヒアリング調査を実施し、その「幻の肉声」の山を手がかりに解明していく!
【収録内容】
■第1回 “外交敗戦” 孤立への道
1933年、国際連盟を脱退した日本。
しかし、松岡洋右を全権とする日本代表団の当初の使命は、「手を尽くして連盟に残ること」だった。日本はなぜあのとき、連盟を脱退し世界から「孤立」する道へと踏み出したのか。その後、日本が世界中を敵に回し始めた「日独防共協定」締結の真相とは――
数々の証言と最新の研究から、繰り返された国家の「誤算」を浮き彫りにする。
■第2回 巨大組織 “陸軍” 暴走のメカニズム
最大550万人、戦前の巨大官僚組織、日本陸軍。
この陸軍こそ、日本を戦争へ引きずりこんだ”元凶”とも言われてきた。
しかし実際は、彼らにとっても戦争への道はいくつかの「誤算」の重なり合いだったことが、新たな資料から浮かび上がってきた。陸軍という組織の中で何が起き、それは日本の運命にどのように影響したのか。当事者たちによる貴重な証言と資料から、巨大組織暴走のメカニズムに迫る。
■第3回 "熱狂” はこうして作られた
日本が戦争へと突き進む中で、新聞やラジオはどのような役割を果たしたのか。戦争という時流に乗ったメディア、メディアの影響でナショナリズムに熱狂していく民衆、そして庶民の支持を得ようと自らの言動に縛られていく政府・軍の幹部たち。この三者によってつくられた世論の「熱狂」とは何だったのか――
戦時の日本にメディアがもたらした影響、その知られざる側面を、新たな研究と新資料に基づいて探る。
■第4回 開戦・リーダーたちの迷走
1941年、アメリカとの戦争を始めた日本。当時、アメリカと日本の総合的な国力差は80倍と言われていた。この無謀とも言える戦争に、日本はなぜ向かっていったのか。開戦に至るまでの間には、リーダーたちのどのような「決断」があったのか。見通しのない戦争に国家と人々の命運を委ねたリーダーたち。その開戦までの200日を、新たに見つかった証言テープから詳細に検証する。
■第5回 戦中編 果てしなき戦線拡大の悲劇
300万人を超える悲惨な犠牲者を生んだ太平洋戦争。
なぜ日本の戦いはかくも無残なものとなったのか。原因は、開戦直後の半年に無謀な戦線拡大を方向づけた国家の決定にあった。際限のない戦線の拡大はなぜ始まったのか。一本化されない戦争方針、占領地の利権をめぐる混乱――
生々しい証言テープや手記の数々をもとに、開戦から「半年」の知られざる歴史の転換点に迫る。
・キャスター:松平定知
・音楽:加古隆
○2011年 放送
*DVD5枚組/解説書付
*収録時間本編254分/画面サイズ16:9/ステレオ/カラー(一部モノクロ)