ザ・メッセージ 今 蘇る日本のDNA DVD-BOX 全6枚+特典ディスク1枚
昭和の名経営者、今、映像で蘇る…。
経済大国日本の象徴ともいえる一流企業を育てあげた大物経営者たち。柔軟な発想力と大胆な行動力、そして同時に人情味豊かな魅力で、経済界における確固たる地位を築いてきた経営者たちの、成功の軌跡と人物像に迫るドキュメンタリー。NHKが放送した素材から、名経営者たちの「今も伝えたい言葉」を再編集した作品。
すべての経営者・ビジネスマンへ。時代を作った男達が語る日本経営のDNA。6人の経営者の映像と肉声が凝縮された全6枚シリーズ。
【収録内容】
■DISC.1 「松下幸之助 松下電器産業」
「経営の神様」は、生まれた時から神様だったわけではない。丁稚奉公で商売のなんたるかを学んだ少年時代や、二股ソケットのヒットで事業を拡大させた青春時代を自らが振り返る。クライマックスは昭和39年。本社は減収減益、販売店は軒並み赤字に苦しむ中、会長に退いていた幸之助は、熱海のホテルに関係者270人を集めて大会議を開催した。69歳の幸之助は、その席上で何を語ったか―。
■DISC.2 「井深 大 ソニー」
テープレコーダーやトランジスタラジオ、トリニトロンカラーテレビ。世界を席巻した商品はもちろん、創業期に大失敗した電気釜などに至るまで、ソニーの創業者が自ら、開発秘話を語る。後年、ソニーは「商品開発でこそ先行するが、市場自体は後発の大企業に席巻されてしまう“モルモット”だ」と揶揄される。そうした世評に対する井深の答えは―。
■DISC.3 「吉田忠雄 YKK」 ※吉田忠雄の「吉」:正しくは土+口
鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの言葉を元に作ったとして知られるYKKの経営理念「善の巡環」について、創業者の吉田自身が解説する。消費者とメーカーの関係のあり方、多品種生産を可能にした生産管理術、海外進出の勘所、人材育成法―。吉田の説く経営理論には、モノ作り企業が修得すべきエッセンスが詰まっている。
■DICS.4 「佐治敬三 サントリー」
父が起こした寿屋を大サントリーに育て上げた佐治が語る、我が父、我が会社、我が故郷。最先端の広告宣伝戦略を駆使して会社を成長させた佐治の言葉は、粋人ならではの魅力に溢れている。同社宣伝部で働いていた作家・開高健の回顧談も収録。
■DISC.5 「塚本幸一 ワコール」
当時の日本人にとって奇想天外のニュービジネスだった「ブラジャー」の製造・販売を、塚本はどのようにして成功させたのか。九死に一生を得た戦時中の体験や、取引先を求めて奔走した青年時代を自ら振り返る。厳しい要求を突きつける労働組合と対峙する中で会得した経営理念は、今に続くワコールの労使関係の原点である。
■DISC.6 「盛田昭夫 ソニー」
盟友、井深大と共にソニーの設立に参加した盛田は、営業担当として「SONY」を世界に知らしめるべく心血を注ぐ。まだ日本が極東の小国だった時代、戦後きっての国際派は、どのようにして巨大な米国市場に切り込んでいったのか。作家・城山三郎との対談による英語論、海外ビジネス指南、米国文化の分析は、今聞いても新鮮だ。
■特典ディスク 「新春放談 小林一三 vs 松下幸之助」 1957年(昭和32年)放送
【小林一三翁の略歴】
1873年山梨県生まれ。
慶応義塾卒業後、三井銀行に入社し、その後箕面有馬電気軌道(現:阪急電鉄)の設立に参加し、1927年社長に就任。住宅地をはじめとする沿線開発などを行うとともに、宝塚歌劇団、日本初のターミナルデパート阪急百貨店などをつくり、今日の阪急東宝グループを設立した。また、東京電燈の社長を務めるとともに、第二次近衛内閣では商工大臣にも就任した。住宅開発からターミナルビルなど、私鉄経営のモデルを考案した企業家である。
○2004年 放送
*DVD7枚組/収録時間本編255分+特典15分/画面サイズ4:3/カラー/ステレオ