藏 DVD 全3枚セット
原作 宮尾登美子×主演 松たか子の秀作3作品「藏」「春燈」「櫂」
「藏」
新潟の老舗酒蔵を舞台に、病気で失明した少女・烈と彼女を支え続ける叔母・佐保の絆を軸に、戦前社会の日本の「家」を描く。 全6回。
【収録内容】
新潟の造り酒屋に生まれた烈は、病気のために失明する運命にあった。
しかし、烈は、叔母の佐穂に支えられ、逆境に負けず、強くたくましく生きていく。
烈と佐穂、相反する立場と性格の二人の女性を軸に、過酷な運命を生きる家族の愛憎と絆を描く。烈の少女時代を井上真央が好演。
【あらすじ】
■第1回
猛吹雪の夜、女の子が生まれた。激しく生きぬくよう烈と名付けられた子には、過酷な運命が待っていた。
新潟の豪農で酒造りの家である田乃内家。父・三佐衛門の後を継いだ意造は器量良しで評判の賀穂を嫁に貰うが、子供に恵まれなかった。あきらめかけていた時、女の子が生まれ、烈と名付けられる。体の弱い賀穂の為、妹・佐穂が養育係りとして呼び寄せられる。あるとき、烈が失明の運命にあることがわかる。
■第2回
皆の心配にもかかわらず烈の目は悪くなっていく。不運はつづき、田乃内家の酒造に腐造が発生する。
意造は烈を東京の大学病院に連れていくが、烈の目は治る見込みはないと診断される。眼鏡をかけた烈は、一番になれないなら学校へは行かないと言い出す。その頃、田乃内家の酒造に腐造が発生し、先代からの杜氏たちは責任をとって去っていった。母・賀穂は、烈の目の治療祈願の為に観音参りに出るが…。
■第3回
意造が芸者上がりのせきを後妻に迎える。反発する烈は、実家へ帰った佐穂を追って、家を飛び出してしまう。
意造は気を取り直し、新潟の野積から杜氏を迎え酒造りを再会する。そして、祖母・むらと烈が強く反対する中、意造は、新潟の古町から芸者上がりのせきを後妻に入れる。密かに意造に思いを寄せていた佐穂は、傷心のあまり実家へと帰ってしまう。佐穂を母と慕う烈は、後を追って新発田へと向かう。
■第4回
烈の目が全く見えなくなる。せきが産んだ息子も死んでしまった。失意の意造は酒蔵を閉じてしまう。
病床の祖母・むらは田乃内家の不幸を嘆きつつ亡くなった。そして、せきが意造の子を産んだ。丈一郎と名付けられ大事に育てられる。丈一郎は烈にもなつき、烈も可愛がっていたが、あっけなく事故で死んでしまう。後継ぎを失った意造はすっかり気落ちし、酒蔵を閉めると宣言する。
■第5回
烈は酒造りを自分がやると父に申し出る。縁談が進められてはいるが、烈は別の青年に惹かれている自分に気付く。
烈は父・意造に自分が酒造りの後を継ぐと申し出る。意造はなかなか許さないが、二人で酒造りの神様・京都松尾神社を訪れ、渋々と烈の酒造りを認める。一方、烈の縁談が進められるが、烈は、野積の杜氏を訪ねたときに出会った涼太に惹かれている自分に気付く。
■第6回
烈は涼太との結婚を意造に反対され、涼太は蔵人からはずされる。思いを募らせる烈は雪の中、涼太のもとに走る。
息子を亡くし、田乃内家での居場所を失ったせきは、不義の子を身籠り離縁を願い出る。しかし、あくまでも「家」にこだわる意造は聞き入れようとしない。酒の仕込みの時期になり杜氏がやってくるが、蔵人の中に涼太の姿はなかった。思いを募らせた烈は、もうすぐ婚礼という時に飛び出して涼太のもとへと走る。
【出演】
鹿賀丈史…田之内意造
檀 ふみ…佐野佐穂
松 たか子…田之内烈
井上真央…烈(少女期)
河野由佳…烈(少女期)
前田耕陽…坂下涼太
東野英心…平山 晋
洞口依子…田之内せき
高橋惠子…田之内賀穂
香川京子…田之内むら
大滝秀治…田之内三佐衛門
【ナレーション】
柳生 博
原作:宮尾登美子
脚本:中島丈博
音楽:深草アキ
○1995年放送
*収録時間:261分
発売日:2016年1月15日