夢千代日記 DVD全2枚
吉永小百合主演。人のやさしさ、悲しさの物語。
第8回放送文化基金賞奨励賞授賞 第14回テレビ大賞優秀番組賞受賞
夢千代が毎日つづる日記を夢千代を演じた吉永小百合が朗読して物語が展開する。心優しい人々の交流を山陰の冬景色とともに叙情豊かに描く人間ドラマ。
【収録内容】
■DISC.1
第1回~第3回 (135分)
餘部の鉄橋を渡る列車の中で夢千代は、不思議な男に出会う。男の名は山根。神奈川県川崎署の刑事である。夢千代は温泉町で芸者置屋“はる家”を細々と営んでいた。そのはる家から突然姿を消した芸者・市駒が川崎で一緒に暮らしていた男を殺したというのだ。この辺りで姿を見たという証言を聞き付けて来た山根は夢千代の日記を見せて欲しいという。日記は、白血病の夢千代が病状を記したものだが、市駒からの連絡があれば、何か書きとめているに違いないと山根は考えていたのだった。
■DISC.2
第4回~最終回 (90分)
殺人容疑の芸者・市駒を追う山根刑事は胃から出血し倒れてしまう。それに追い討ちをかけるように妻から別れ話を持ち出される。しかし、山根は市駒を追うことを諦めなかった。そんな中、市駒が夢千代に会いたいと言ってきた。市駒は、一緒に苦労して出てきた男が次第に辛く当たり、賭け事を覚え、市駒をさんざん殴り、風俗店で働けと言ったことなど、男を殺した理由をとつとつと夢千代に話した。その市駒の後ろで山根が二人の話を密かに聞いていた。夢千代はつけられていたのだった。
【出演】
吉永小百合、林 隆三、秋吉久美子、樹木希林、楠トシエ、片桐夕子 ほか
作:早坂 暁
演出:深町幸男、松本美彦
音楽:武満 徹
【吉永小百合コメント/夢千代について】
夢千代は、広島で胎内被曝し、病に冒されますが懸命に生きています。
計り知れないほどの辛さと、悲しみを知っている女性です。
私は夢千代のことをマリア様か、観音様のようにやさしい女性だと思っていました。
でも演じていくうちに私の夢千代感は変わりました。
夢千代は、自らの明日をも知れない命との戦いを、人にやさしくすることで奮い立たせていたのです。
自分を助けるために人を助け、人を愛することで、自らの生を確かめていたのでした。
そう感じた時、私は夢千代のことをいっそう好きになりました。
夢千代は私にとって今でも、大切な女性です。
*DVD2枚組
*収録時間:本編225分
※現存するマスターの状態により、お見苦しい部分、お聞き苦しい部分がありますことをご了承ください。
発売日:2014年10月17日