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書籍

翻訳書簡 『赤毛のアン』をめぐる言葉の旅

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上白石萌音、翻訳家デビュー。『赤毛のアン』を読み、訳し、言葉をみがく萌音さんの朗読音声DL 付き!

朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で見事な英語力を披露した上白石萌音さん。子どもの頃から英語が大好きで、熱心に学び続けています。そんな萌音さんが愛する海外文学のひとつが、不朽の名作『赤毛のアン』。本書では人気翻訳家の河野万里子さんとのお手紙を通して、萌音さんが『赤毛のアン』の名シーンの数々を翻訳します。
河野さんによる萌音さんの翻訳へのアドバイスは、語学的なものにとどまらず、「日本語としていかに表現するか」を問いかけるもの。それに応えて萌音さんが紡ぐ、瑞々しい訳文が本書の見どころです。語学や翻訳のみならず、広く「ことば」に関心がある皆さんに手に取っていただきたい一冊。

【上白石萌音さんより発刊によせて】
翻訳家は、10代の頃憧れていたお仕事のひとつでした。まさかこんな形で、第一線でご活躍の河野万里子さんのもと勉強できるとは、そしてその経過を本にしていただけるとは!当時の自分に教えてあげたいです。先生との書簡を通して、英語のみならず、自分の日本語力とも向き合った記録です。是非お手に取ってみてください。
― 上白石萌音

【河野万里子さんより発刊によせて】
小説の翻訳は、外国語で書かれた物語の世界へ、ふだんの読書よりさらに深く入っていって、登場人物たちと、わくわく、ドキドキすることから始まります。これはそのおもしろさと、読みやすい訳を書くためのヒントやコツが、上白石萌音さんとの文通を通して、きっと伝わる1冊です!「英文和訳」から「翻訳」へ、萌音さんの言葉は少しずつ、確実に変わっていきます。訳すのは、『赤毛のアン』。アンが大好きな人、英語を楽しく勉強したい人も、ぜひ。
― 河野万里子

■目次

第1回 訳者は役者に通ず
第2回 アンの“wonderful”
第3回 ヤクシャは監督にも通ず
第4回 翻訳を生かすも殺すも会話次第
第5回 話し言葉は現実と虚構の間(あわい)を
第6回 ギルバート、登場
第7回 語感を研ぎ澄ます
第8回 アンの部屋を満たしているのは…
第9回 ただ一つの言葉を選びとる
第10回 言葉は誘い合う
第11回 求心力と吸収力
第12回 感動の大きさを、そのままに
第13回 正解はないけれど

■著者情報

上白石 萌音 著
俳優。1998年、鹿児島県生まれ。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞受賞。俳優のほか歌手、ナレーター、声優など幅広く活躍。ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」「恋はつづくよどこまでも」「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」、映画「舞妓はレディ」「君の名は。」、舞台「ナイツ・テイル―騎士物語―」「組曲虐殺」「千と千尋の神隠し」など出演多数。著書に『いろいろ』(NHK出版)。

河野 万里子 著
文芸翻訳家。1959年生まれ、上智大学外国語学部フランス語学科卒業。上智大学外国語学部非常勤講師。英語、フランス語の翻訳を手がける。訳書にサン=テグジュペリ『星の王子さま』、サガン『悲しみよこんにちは』『打ちのめされた心は』、セプルベダ『カモメに飛ぶことを教えた猫』、2021年本屋大賞翻訳小説部門第2位を受賞した『神さまの貨物』など多数。

■商品情報

判型:四六判
ページ数:228ページ

発売日 2022年07月25日