べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~ 四(ノベライズ)
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身上半減の刑を受けた蔦重は起死回生の策を練る。妻の死に失意に沈む歌麿の再起は…
江戸のメディア王として時代の寵児になった蔦屋重三郎の生涯を描く大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」を完全小説化、ノベライズ第4巻。
老中首座・松平定信の出版統制の波は蔦重の身にも迫り、山東京伝作『教訓読本』三作は絶版となり、蔦屋重三郎と京伝は、小伝馬町牢屋敷で厳しい詮議を受ける。取り調べにあたった定信にも蔦重は自説を曲げず、盛大に戯ける。ていは柴野栗山に会い女郎のきびしい境遇を救わんがための出版だったと訴える。蔦重は身上半減の刑に処せられ、財産から黄表紙、暖簾まできっちり半分召し上げとなる。山東京伝は手鎖の刑に神妙に服するが、耕書堂は身上半減の店と銘打って売り出し人気を集める。折しも深川の大水で行き場を失った滝沢琑吉(のちの曲亭馬琴)が転がり込み、勝川春朗(のちの葛飾北斎)と組み合わせ『実語教幼稚講釈』を刊行。一方、最愛のきよを亡くした歌麿は失意の底に沈む。蔦重はきよの最後の姿を描いた絵を元に女性の大首絵の浮世絵シリーズを思いつく。いままでに例のない、女性の内面の思いを描いた浮世絵である。
■著者情報
森下 佳子 作
脚本家。2000年脚本家デビュー。代表作に「世界の中心で、愛をさけぶ」「JIN -仁-」「義母と娘のブルース」「天国と地獄~サイコな2人~」、NHKでは、連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、ドラマ10「大奥」など。第32回向田邦子賞(「ごちそうさん」)、第22回橋田賞受賞。
豊田 美加 ノベライズ
ライター。文筆家。日本語検定委員会審議委員。オリジナル小説のほか、映画・ドラマのノベライズ、漫画原作などを手がけている。ノベライズに『映画ノベライズ ミステリと言う勿れ』『小説 孤狼の血 LEVEL2』など、NHK 出版では『おんな城主 直虎 一~四』『青天を衝け一~四』『ごちそうさん 上、下』『カーネーション 上、下』『虎に翼 上、下』ほか。
■商品情報
・判型:四六判
・ページ数:288ページ
発売日 2025年11月28日
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