「NHKカルチャー」ではNHKの番組に関連する講座だけではなく、多彩で魅力あふれる講座を提供しています。今回は哲学思想や、現代社会の講座をご紹介します。

アルテイシアの笑って学ぶジェンダー入門

フェミニズムに出合い、人生を救われ、今では現代を代表とするフェミニストの一人となった、アルテイシアさん。
第4波フェミニズムを迎えた今、日本がジェンダー後進国から脱却するためのヒントなど、「ヘルジャパン」をもっと自分らしく楽しく生きるコツを、アルテイシアさんらしく、コミカルに楽しく笑って語る90分間！
日常のジェンダーにまつわるモヤモヤや、周りの人との感覚のギャップに悩む方は是非ご参加ください。

悪口ってなんだろう？ダークサイドから学ぶ言語哲学入門

オンライン上での誹謗中傷やプロパガンダなど、現在ますます言語使用のダークな側面に注目が集まっています。
この講義では、悪口や皮肉、嘘やフェイクニュースといった言語のダークサイドを、哲学や言語学の知見を用いて分析していきます。
悪口はどうして「悪い」のでしょうか？正当な批判と悪口は何が違うのでしょうか？嘘をつかずに人を騙すことはできるでしょうか？
人を混乱させたり操作したりすることばのトリックにはどのようなものがあるでしょうか？拙著『悪口ってなんだろう』（ちくまプリマー新書、2023年）『悪い言語哲学入門』（ちくま新書、2022年）を紹介しつつ、そのような問いを検討します。

フェミニズムとアイデンティティの政治

性差別的な社会において、女性はどのような存在として定義されてきたか。性差別をなくすためには、それを問うことが不可欠である。しかしその問いが、本当の女性（の定義）とは何か、あるいは誰がフェミニズムの主体となりうるかという資格問題を招くとき、そこには排除が生まれる。女性や、女性を含むクィア、トランスジェンダーへの差別と対峙するために、私たちはどのようなアイデンティティを頼りにすべきなのだろうか、あるいはすべきでないのだろうか。フェミニズム・クィア理論の蓄積を参照しつつ、性をめぐる抑圧と対峙するための基盤について考える。

フーコーを読むー狂気と権力

ミシェル・フーコーが論じる対象のなかでも、「狂気」という主題は、その思想の全体像を理解するうえで重要なものです。狂気論としては『狂気の歴史』（1961年）が有名ですが、彼はその「続編」にあたる考察を行っています。それが70年代半ばの二つの講義（『精神医学の権力』と『異常者たち』）です。生前に講義内容が著作化されることはありませんでしたが、同時期に発表された代表作『監獄の誕生』（1975年）にはそのエッセンスが見られます。
本講座では、『狂気の歴史』（狂気）と『監獄の誕生』（権力）という二つの主著のテーマをつなぐものとして、「狂気と権力」という観点からこの70年代半ばの講義を読み解いていきたいと思います。

※すでに開講している複数回講座は、カリキュラムが進行していることをご了承のうえ、途中回からのご受講も可能です（一部講座を除く）。次回の講座日からご受講いただけます。その場合の受講料は、ご受講いただく残り回数分となります。なお、遡っての終了回のご受講対応はいたしかねます。

ほかにも、哲学思想や、現代社会の講座を多数開催しております。
＞混沌の時代を生きるヒント 人間とこころを考える（現代社会講座／哲学思想講座 特集）【NHKカルチャー】

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